涙 嚢 ( るいのう、英:lacrimal sac

 

 鼻の付け根辺りに位置する涙(液)を鼻(腔)まで導く管で、涙道の一つになる。

 

 

【もっと詳しく】

《 形 状 》

 涙嚢窩に収まっている嚢状の管で大きさはだいたい以下のようになっている。

涙嚢円蓋:上端の狭くなった部分のこと。

 

《 交 通 》

・涙道の一つになるので、他の涙道と交通している。

 涙小管が開口し、下端は鼻涙管へと続いている。

 

 

《 粘膜構造 》

船戸和弥のホームページ」の「Rauber-Kopsch解剖学」では以下のような解説文が見られる。

「涙嚢の粘膜も鼻涙管の粘膜も,その結合組織性部分が,多数のリンパ球をもつ細網性結合組織(その発達の程度はまちまちであるが)でできている.涙嚢から鼻涙管の開口にいたるまで粘膜上皮は部分的に線毛をもつ背の高い円柱上皮であって,その基底部に補充細胞Ersatzzellenがある.また杯細胞Becherzellenがしばしばみられる.鼻涙管の下部には粘液腺が存在するが,上部では個体によってあったりなかったりする.」

 

【参考になるイラスト・写真】

各部分の長さが分かるイラストを掲載しているサイト

涙嚢窩に収まっているのが良く分かるイラストを掲載しているサイト

人体標本の写真を掲載しているサイトⅠ

人体標本の写真を掲載しているサイトⅡ

 

【参考にしたサイト】

・「船戸和弥のホームページ」の「Rauber-Kopsch解剖学