卵形嚢陥凹( らんけいのうかんおう、英:elliptical recess )

 

 ・前庭の内側壁にはもう一つ球形嚢陥凹という陥凹部があり、卵形嚢陥凹とは前庭稜という高まりで境される。

  

 

 

 

 

左骨迷路・内面

(外側から開く)

骨/膜迷路と神経
骨迷路・膜迷路
篩状斑

篩状斑・陥凹・前庭稜

(模型図) 

 

日本人体解剖学 」では以下のように解説している。

「球形嚢陥凹と卵形嚢陥凹 spherical and elliptical recesses

 前庭稜によって前庭腔は前後の陥凹に分けられる。前(下)方の陥凹は、小さく円形を呈し球形嚢陥凹といい、蝸牛の前庭階に通じる。球形嚢陥凹は球形嚢を入れている。後(上)方の陥凹は、大きく丸みをおび、卵形嚢陥凹といい、その壁に3骨半規管の5口をもち、また前庭稜の後(下)方には前庭水管外口がみられる。卵形嚢陥凹は卵形嚢を入れている。 」

 

また、以下は「IMAIOS」の解説文となる。

 On the upper wall or roof is a transversely oval depression, the recessus ellipticus, separated from the recessus sphæricus by the crista vestibuli. The pyramid and adjoining part of the recessus ellipticus are perforated by a number of holes (macula cribrosa superior). The apertures in the pyramid transmit the nerves to the utricle; those in the recessus ellipticus the nerves to the ampullæ of the superior and lateral semicircular ducts

【 語 句 】

・oval:卵形の、楕円形の ・depression:へこみ ・recessus sphaericus:球形嚢陥凹 ・crista vestibuli:前庭稜 ・perforate:貫通する ・macula cribrosa superior:上篩状斑 ・aperture:穴、隙間 ・utricle:卵形嚢 ・ampullae:膨大部 ・lateral semicircular duct:外側半規管

 

■ 写真やイラストを掲載しているサイト ■

イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅰ

イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅱ

イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅲ