・「骨ラセン板の外側自由縁と蝸牛ラセン管の外側壁との間をラセン状に巻いて登る。」（日本人体解剖学）
・蝸牛管の内側には骨ラセン板およびラセン板縁が位置している。
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内耳と神経 |
膜迷路・骨迷路 |
膜迷路と神経 |
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【蝸牛管の4つの壁】
蝸牛管の壁は上・下・内・外の4つを区別することができる。
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名 称 |
解 説 |
1 |
上 壁 |
＝前庭階壁 以下の3部構成となる。
1) 前庭階に面する細胞：単層の上皮細胞様の結合組織細胞
2) 中間の薄い結合組織性の前庭膜/ライスナー膜
3) 蝸牛管に面する細胞：多角形の単相扁平上皮細胞
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2 |
下 壁 |
＝鼓室階壁 ラセン器を乗せている。
構成要素はラセン板の外側部とラセン膜で、ラセン膜は以下の3層構造となる。
上層：感覚上皮細胞
中層：基底板（骨ラセン板の自由縁と外側壁の間に張る強靱な細糸束の層）
下層：間葉性の細胞
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3 |
内側壁 |
骨ラセン板を被う骨膜(periosteum)の厚い肥厚部＝ラセン板縁
C字状にくぼみ、その上端（蓋膜と接する部分）を前庭唇、下端を鼓室唇という。
「ラセン板縁の上面にできている多数の突起をHuschkeの聴歯という。突起（聴歯）間の凹みに細胞体主部を置く上皮細胞を歯間細胞という。聴歯は歯間細胞の細胞体上部から出る扁平な突起でおおわれている。この突起は蓋膜の内帯でおおわれる。」（船戸和也のHP）
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4 |
外側壁 |
骨壁のすぐ内側に骨膜が肥厚したラセン靭帯が見られる。
「ラセン靱帯の上端にある小さな高まりを前庭稜(vestibular crest)、下端の高まりを基底稜という。」（船戸和也のHP）
ラセン靭帯の内側には多数の毛細血管（内リンパを分泌）を含む血管条（3層の細胞層）がある。
血管条の下部の蝸牛管内部への高まりをラセン隆起と言い、内部には血管を収めている。（隆起血管）
ラセン隆起と下壁の間の凹部を外ラセン溝といい、「１層の立体形の外ラセン溝細胞でおおわれる（船戸和也のHP）」
「ラセン隆起から基底板までは単層立方上皮におおわれる」（日本人体解剖学）
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4壁の区分 |
上壁 |
下壁 |
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内側壁 |
外側壁 |
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【関連語句】
か行 |
か |
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き |
基底板、基底膜、基底稜
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け |
血管条 |
こ |
鼓室唇、コルチ器 |
さ行
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せ |
前庭唇、前庭膜、前庭稜 |
は行 |
た |
フシュケの聴歯 |
ら行 |
ら |
ライスナー膜、ラセン器、ラセン靭帯、ラセン板縁、ラセン膜、ラセン隆起 |
り |
隆起血管 |
以下は「Wikipedia」の解説文となる。
The cochlear duct (bounded by the scala media) is an endolymph filled cavity inside the cochlea, located between the tympanic duct and the vestibular duct, separated by the basilar membrane and the vestibular membrane (Reissner's membrane) respectively. The cochlear duct houses the organ of Corti.
【Structure】
The cochlear duct is part of the cochlea. It is separated from the tympanic duct (scala tympani) by the basilar membrane. It is separated from the vestibular duct (scala vestibuli) by the vestibular membrane (Reissner's membrane). The stria vascularis is located in the wall of the cochlear duct.
【Development】
The cochlear duct develops from the ventral otic vesicle (otocyst).It grows slightly flattened between the middle and outside of the body. This development may be regulated by the genes EYA1, SIX1, GATA3, and TBX1.The organ of Corti develops inside the cochlear duct.
【Function】
The cochlear duct contains the organ of Corti. This is attached to the basilar membrane. It also contains endolymph, which contains high concentrations of K+ for the function of inner hair cells and outer hair cells in the organ of Corti.
【 語 句 】
・scala media：中心階 ・endolymph：内リンパ ・cochlea：蝸牛 ・tympanic duct：鼓室階 ・vestibular duct：前庭階 ・basilar membrane：基底板 ・vestibular membrane (Reissner's membrane)：前庭膜（ライスナー膜） ・organ of Corti：コルチ器 ・stria vascularis：血管条 ・inner hair cells：内有毛細胞 ・outer hair cells：外有毛細胞
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