外 膜( がいまく、英:tunica adventitia )

 

概 要
存在部位
漿膜/外膜比較表
参考となるサイト日本人体解剖学ウィキペディア

 

 

【概 要】

注意)心外膜、子宮外膜は「~外膜」という呼称になっているが、ともに漿膜となる。

以下、結合組織内に存在する細胞を表にしてみた。

※脈管・神経に関するものは除く。

 
細胞名
分 類
主な役割
1
結合組織細胞
 コラーゲン線維・弾性線維の産生
2
線維細胞
結合組織細胞
 結合組織の維持(静止型)
3
免疫細胞
 異物除去・免疫防御
4
免疫細胞
 炎症反応・血管透過性調節
5
免疫細胞
 免疫監視(少数)
6
免疫細胞
 抗体産生(炎症時に増加)

 

 

【存在部位】

外膜が最外層の腸管
1

食 道

(頸部・胸部)

体腔内に入らないため中皮(漿膜)なし

腹部:「腹腔内に入る短い部位で、基本は外膜だが、前面の一部にのみ漿膜(腹膜)が及ぶ」

2
十二指腸
上部の前面のみ漿膜で覆われる。
3
上行結腸
大部分は外膜だが前面に位置する部位は漿膜で覆われる。
4
下行結腸
5
直 腸
腹膜反転部の上部の前面は漿膜で覆われる。
呼吸器系(管腔構造) 🔹 外膜が最外層
1
気 管
全体が覆われる。
2

主気管支・

区域気管支

 肺内に入ると、外膜は周囲結合組織と連続
循環器系(血管) 🔹 外膜(外層・外膜)
1
動脈・静脈
血管は内膜・中膜・外膜 の三層構造
→ 最外層は常に外膜
泌尿器系(管腔構造) 🔹 外膜が最外層
1
尿 管
 全長に渡って外膜で覆われている。
2
尿 道
生殖器系(管腔構造) 🔹 外膜が最外層
1
精 管

全体が外膜で覆われる。「ChatGPT」には以下のような解説文が見られる。

「腹膜と精管外膜は隣接しているため、外膜の一部が腹膜と接しているように見えることはある」

2

卵 管

(ほんの一部?)

基本的には全体が漿膜で覆われる。ただし「Google AI」には以下のような解説文が見られる。

「子宮壁を貫通する「間質部(壁内節)」などのごく一部の領域では、腹膜から離れるため外膜としての性質を持ちます。」

 

【漿膜/外膜比較表】

 

項 目

漿 膜

外 膜
1

定義

 体腔内臓器の最外層を覆う膜

 体腔外臓器の最外層の結合組織

2

覆う臓器の位置

 体腔内(腹腔・胸腔など)

 体腔外または体壁に固定される部位  

3

上皮の有無

 あり(中皮)

 なし

4

表面上皮

 単層扁平上皮(中皮)

 上皮なし

5

主成分

 中皮+疎性結合組織

 疎性〜密性結合組織

6

組織学的特徴

 平滑で滑りやすい

 周囲組織と連続・固定

7

機能

 摩擦低減、臓器の滑走

 臓器の固定・支持

8

体腔液との関係

 漿液により潤滑される

 体腔液と無関係

9

血管・神経

 結合組織層に存在

 豊富に存在することが多い

10

代表例

 胃・小腸・横行結腸

 食道、直腸、膵臓

 

【参考となるサイト】

日本人体解剖学 (下巻)

「臓器の全周ではなく一部(上行結腸、下行結腸など)または全周(食道など)が漿膜を持たず判然とした境界がなく、結合組織のみで包まれる部位を外膜という。 」

 

ウィキペディア

 外膜(がいまく、: adventitia)は、器官血管、その他の構造における結合組織の最外層。例えば、tunica adventitiaと呼ばれる動脈を包む結合組織は動脈とは無関係であるとみなされている。外膜の役割はある程度は器官を包む組織の層である漿膜より優先する。腹部においては、腹部かあるいは腹部後方かにより器官を包む膜は外膜と漿膜に分かれる。

  • 腹部器官は漿膜に包まれる(中皮の層、臓側腹膜)。
  • 腹部後方の器官は外膜に包まれる(疎性結合組織)。

消化管において、外筋層の多くは漿膜によって境界される。しかし、胸部食道、上部結腸直腸の外筋層は外膜によって境界される(十二指腸の外筋層は両者によって境界される).。
胆嚢の結合組織は外膜によって肝臓の表面と、その他の表面とは漿膜によって境界される。