【特 徴】 ※参考:「Rauber-Kopsh解剖学」 詳しくは下の本文を参照のこと。
・長さ、幅が内柱細胞よりも多少大きいため、数は内柱細胞は若干少なくなる。
(内柱の4個に対して外柱3個という割合)
・以下のような構成となる。
1. 足板:基底板に密着する部分。
2. 体:角質線維と思われる縦に走る線維が明瞭、隣の細胞とのあいだに柱間隙という隙間が見られる。
3. 頭:四角形で互いに密着し、内柱細胞のものと接合する。
内柱のうすい頭板が外柱の頭の上、および舵の一部へ伸びてこれらを被っている。
4. 舵:頭の外方縁の中央部から突出している突起で、ほぼ基底板に平行するように伸びている。
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コルチトンネル周辺 |
内柱と内柱細胞 |
コルチ器 |
コルチ器(除蓋膜) |
「Rauber-Kopsh解剖学」では以下のように解説している。
外柱もやはり放線方向に長く伸びた足板にはじまる.この足板は内柱よりずっと外方にはなれて基底板についている.また外柱にはそれぞれ1つの体と頭と,頭についている舵Ruderという突起とがある.外柱は長さも幅も内柱よりいくらか大きい.したがってその数は内柱より少なくて,内柱の4個に対して外柱3個という割合である.体は断面が円くて内柱より幅が細く,かるくS字形にまがっている.幅がせまいために柱間隙が内柱におけるよりも広い.その四角形をした頭はたがいに密接して並んでいる.頭の内方の面は内柱の方に向かっていて,円く凸出して,2ないし3個の内柱の頭の,これに対応するへこみの中にはまっている.これに対して頭の外方の面は下から上へと軽くへこんでいる.おのおのの頭の外方縁の中央には1本のほつそりとした突起がついている.これはその先の方が舌か舵のように広くなっていて,舵Ruderまたは第1列の節板Phalanx erster Reiheとよばれ,(普通には指節という訳語が用いられている.しかしPhalanxは元来「列をなすもの」という意味であって,手のPhalanxが指節であるからといって,聴覚器のそれをも指節と訳すのはま違っている.列板というのが最も正しいかもしれない.(小川鼎三))基底板と平行した方向にのびている.内柱のうすい頭板が外柱の頭の上へ伸びて来てこれを被い,また舵の内方部をも被っている.しかし舵め外方部は内柱の頭板に被われていない.外柱は内柱より数が少ないから,内柱の頭板のどれもが舵をうける溝をもっているわけではない.外柱の床細胞は内柱のそれと向いあわせになっていて,やはり柱体と基底板とにはさまれた鋭角のところに位置を占めている.
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