顔面神経管膝(側頭骨)( がんめんしんけいかんしつ、英:genu of facial canal )

 

 「膝神経節を収める場所」などと考えてもよいと思われるのだが、「船戸和也のHP」では膝神経節は「顔面神経管膝の近くに位置する」などという解説も見られたりする。よって、必ずしも膝神経節が顔面神経管膝に収まっているというわけではないのかもしれない。

 

乳様突起~鼓室

(斜め?断面)

右鼓室

(外側面・断面)

右鼓室

(外側面・断面)

 

 以下は顔面神経管の走行を表したものになる。

1
入口から水平位に進む
顔面神経管は内耳道底の4区分の1つである顔面神経野(横稜より上方で前部の方)の顔面神経管入口より始まる。まずは蝸牛の外側に沿ってほぼ水平位に前外方に走る。
2
ほぼ直角に曲がる

続いて、ほぼ直角に後外方に曲がる。この曲がりを顔面神経管膝と呼ぶ。

3
鼓室の上部を通過
直角に曲がった後、鼓室壁の前庭窓の上を通って少し外後方に進む。前庭窓の上を通過するとき鼓室壁に隆起を形成し、これを顔面神経管隆起と呼ぶ。
4
弓状に下降して出口へ
続いて、弓状をなして下降し茎状突起の根元のすぐ後方に茎乳突孔として開く