アスパラギン酸( aspartic acid )

 

非必須アミノ酸の一種。アスパラガスから発見されたのがその名の由来。


  • 【アスパラギン酸の働き】
    1. 尿の合成の促進作用 ⇒ アンモニアの体外排除 ⇒ アンモニアから中枢神経の保護
    2. ミネラル(カリウム、マグネシウムなど)の運搬作用 ⇒ スタミナ強化、疲労回復
    3. 肝機能促進作用
    4. 皮膚細胞の新陳代謝促進作用など

    【アスパラギン酸を多く含む食品】
    豆類、特に発芽しかけた豆類(もやしなど)、砂糖大根、サトウキビ、アスパラガス、肉類など。

     

    【アスパラギン/アスパラギン酸比較表】

    関係性を一言で言うと:アスパラギン酸 →(条件によってはアミド化)→ アスパラギン

    化学構造は非常に近いが、
    「電荷を持つかどうか」で性質と役割が大きく異なります。

     

    項  目
    アスパラギン
    アスパラギン酸
    1
    タンパク質構成アミノ酸
    2
    必須性
    非必須アミノ酸
    非必須アミノ酸
    3
    側鎖の官能基
    アミド基(–CONH₂)
    カルボキシル基(–COO⁻)
    4
    生理的pHでの電荷
    中性(極性)
    負電荷(酸性)
    5
    分 類
    極性アミノ酸
    酸性アミノ酸
    6
    親水性
    高い
    高い
    7
    タンパク質中での位置
    表面に多い
    表面に多い
    8
    水素結合
    供与・受容ともに可能
    主に受容体
    9
    特徴的な生理機能
    N結合型糖鎖修飾の結合部位
    神経伝達・代謝中間体として重要
    10
    遊離アミノ酸としての役割
    窒素の貯蔵・運搬
    エネルギー代謝、尿素回路との連結
    11
    代謝的関係
    Asp から合成される
    Asn の前駆体
    12
    食品化学での話題
    アクリルアミド生成に関与
    うま味成分(グルタミン酸に類似)