私たちの身体を構成する細胞の死の一種で、あらかじめプログラムされた死のこと。
【もっと詳しく】
私たちの身体を構成する細胞の死には2種類ある。あらかじめそれぞれの細胞にプログラムされたアポトーシスと細胞内外の環境の変化で起こる壊死のネクローシスである。
私たちは、細胞を常に新しく入れ替えることによって体を維持している。1日に3000億個の細胞がアポトーシスによって自発的に死んでいるといわれている。
「アポトーシス(apoptosis)」とはもともとギリシャ語で、「apo-(離れて)」「ptosis(下降)」に由来し、「(枯れ葉などが木から)落ちる」という意味になる。
<アポトーシスまでのプロセス>
以下、アポトーシスに至るまでの簡単なプロセスになるが、アポトーシスにはカスパーゼというタンパク質分解酵素が大きく関わり、その司令塔となっているのがミトコンドリアである。
ネクローシス(細胞壊死)では、細胞膜が破壊されて内容物が細胞外へ流出するため炎症という反応が起きるが、アポトーシスでは、最終的にはアポトーシス小体という単位にまで分解される。そのアポトーシス小体は、細胞膜のバリア機能を保っているので内容物が外へ流出することはなく炎症は起きない。そして、最終的にはマクロファージなどの貪食作用をもつ細胞によって処理される。
⇒ アポトーシスに至る過程の模式図を掲載しているサイトⅠ
⇒ アポトーシスに至る過程の模式図を掲載しているサイトⅡ
⇒ アポトーシスに至る過程の模式図を掲載しているサイトⅢ
【参考にしたサイト】
・ウィキペディア
・薬学用語解説