長母指屈筋 (ちょうぼしくっきん、英:flexor pollicis longus muscle)
概 要 |
・長母指屈筋は、前腕にある屈筋群のうち第2/3層目にある4つある筋肉の一つになる。 ・前腕部の前面、浅指屈筋の深層に位置し、深指屈筋の橈側にある半羽状の筋。 ・「異常:欠如することがある。また、上腕骨の内側上顆および尺骨の鈎上突起から起こる上腕頭が見られることがある」「日本人体解剖学」(南山堂) ・「Rauber-Kopsch解剖学」には以下のような解説が見られる。 「 変異:この筋はごくまれに欠如する,その起始は橈骨結節にまで達していることがあり,また橈骨の上部1/4に限られていることもあり,あるいは橈骨の上部3/4以上までにひろがっていることもある,浅指屈筋,深指屈筋,円回内筋,上腕筋,第1虫様筋との結合が知られている.補強筋束が上腕骨の尺側頚からぎており(40%),あるいは尺骨の烏口突起から来ているものもあって,これらを上腕頭Caput humeraleという」 |
起 始 |
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停 止 |
・母指末節骨、骨底 |
イラスト |
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作 用 |
・母指の指節間関節を屈曲させる。 ⇒ 指節間関節のイラスト |
神経支配 |
・正中神経の前(前腕)骨間神経(C6, C7) ※資料によってはC8を含む。 |
血管支配 |
・橈骨動脈 ・尺骨動脈 ・前骨間動脈 |
筋連結 |
・深指屈筋 |
触 察 |
・皮下、橈側手根屈筋の腱の外側において確認が可能。 (母指の第一関節を曲げることによってその筋腹の動きが確認できる。)
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強 化 |
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ストレッチ |
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他の参考 となるHP |
・解剖学的写真を掲載しているサイト ④断面写真(下から1行目、2行目の「Flexor pollicis longus」をクリックすると⇒で表示) ⑤全体 |
備 考 |
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