Visual Anatomy 視覚解剖学

浅枝（尺骨神経）　（せんし、英： superficial branch ）

　・概要

　・参考となるサイト

　　　（イラスト掲載サイト）

　尺骨神経の浅枝は

　　固有掌側指神経　：小指の尺側の皮膚に至る。

　　第4総掌側指神経 ： 2本の固有掌側指神経に分岐し、小指の橈側の皮膚と薬指の尺側の皮膚に至る。

　以下は尺側神経の掌枝以遠の枝を簡単に表した図となる。

　以下は「日本人体解剖学 (上巻) 」の解説文となる。

「尺骨動脈の浅掌枝に伴い、手掌腱膜の下を進み短掌筋に小枝を送ったのち、第4総掌側指神経と、小指の尺側皮膚にいく固有掌側指神経とに分かれる。第4総掌側指神経は、さらに2本に分かれて第4指および小指の対向側の皮膚に分布する固有掌側指神経となり、かつ正中神経の終枝と交通する。」

尺側神経（手掌部）

（参考：プロメテウス解剖学）

左のイラストの神経

だけを表したもの

正中神経からの交通枝

手掌の神経および動脈

尺骨神経管

　「日本人体解剖学 (上巻) 」の尺骨神経の「掌枝」の解説文には以下のような文章が見受けられる。

「前腕下部で分かれ、尺骨動脈に伴って前腕下部および小指球の皮膚に分布する。
手掌にある尺骨神経の末端で、尺骨動・静脈とともに手掌にいき、豆状骨の橈側で浅枝と深枝との2枝に分かれる。」

　上記の解説によると、「掌枝が浅枝と深枝に分かれる」というようにとらえることができるが、実際には、「尺骨神経の神経幹は手首の関節の手前で掌枝を出したのち、豆状骨の橈側の尺骨神経管を通過して浅枝と深枝に分かれる」と捉えるべきだと思われる。「プロメテウス解剖学アトラス解剖学総論」に分かりやすいイラストが掲載されている。

　以下は尺骨神経全体の走行や枝を表した簡単な図となる。　　　