鎖骨下ワナ (中頚神経節の枝) ( さこつかわな、英 : subclavian loop / ansa subclavia

 

 鎖骨下ワナとは

 以下は中頚神経の枝を簡単に表した図となる。

  

日本人体解剖学 (上巻) 」では以下のように解説している。

「中頚神経あるいはそのすぐ下の交感神経幹から出る小枝であり、鎖骨下動脈を前下方から囲んで下頚神経節に入る。鎖骨下ワナは、中・下神経節の間の節間枝の前後に分かれた2枝のうちの前枝である。」

 また、以下が「Rauber-Kopsch解剖学」の解説文となる。

「中頚神経節から下方へでる節間枝はふつう2本あって,これらが鎖骨下動脈を取り囲んでいる.こうしてできたわなは鎖骨下ワナAnsa subclaviaと呼ばれる.後方の結合枝がいっそう太いもので,まっすぐに下頚神経節に達する.前方の結合枝は比較的細いもので,弓なりに曲がって鎖骨下動脈をとりまいている.」

 日本人体解剖学 (上巻) 」を参考にしてイラストを作成してみた。しかし、「日本人体解剖学 (上巻) 」に掲載されているイラストは交感神経幹全体のもので、鎖骨下ワナの部分は非常に不鮮明であった。プラスして、「中頚神経からの神経線維が鎖骨下動脈を取り囲み、上行して下頚神経節に入っている」ように描かれているようには思われない。

 

交感神経幹・頭頚部

 
   

 

【参考になるサイト】

イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅰ

イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅱ

イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅲ

イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅳ