【概 要】
・「 末梢からの感覚情報の中継点として機能する神経細胞の集団 」( ウィキペディア )
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脊髄神経節を通る
偽単極ニューロン模型図 |
脊髄と脊髄神経 |
前根・後根(模式図)
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【ChatGPTに聞いてみた】
■質 問■
脊髄神経節は脊髄神経ではないのになぜ脊髄神経節なのか?
■回 答■
神経の分類や名称が必ずしも解剖学的な境界と完全に一致していないことに起因する、いわば「用語上のズレ(ある種の便宜的表現)」です。
脊髄神経節はどこにある?
脊髄神経節(dorsal root ganglion)は、後根の途中にあります。
これは前根と後根が合流する前の部分、すなわち「脊髄神経が始まる前」に位置しています。
脊髄神経節は「脊髄神経の神経節」と言われるのに、それがある後根は「脊髄神経には含まれない」
というのは、一見すると矛盾のように見えます。
これは実際には、
という違いです。
【脊髄神経節の数】
脊髄神経節は脊髄神経ごとに左右に1対、全31対で個数で言うと62個ある。
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部 位 |
数(左右1対) |
1 |
頚 髄 |
8 対(C1~C8) |
2 |
胸 髄 |
12 対(T1~T12) |
3 |
腰 髄 |
5 対(L1~L5) |
4 |
仙 髄 |
5 対(S1~S5) |
5 |
尾 髄 |
1 対(Co1) |
合 計 |
31 対(全62個) |
【脊髄神経節の大きさ】
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部 位 |
大きさ |
備 考 |
1 |
頚髄(C5–C8) |
約 5〜10 mm |
上肢支配 → 感覚ニューロンが多く大きい |
2 |
胸髄(T1–T12) |
約 3〜6 mm |
比較的小さい(体幹支配) |
3 |
腰髄(L4–L5) |
約 8〜15 mm |
下肢支配 → 非常に大きいことがある |
4 |
仙髄(S1–S2) |
約 5〜10 mm |
比較的大きめ |
5 |
尾髄(Co1) |
ごく小さい |
退化的で不明瞭なこともある |
【細胞体の数】
以下が脊髄神経節に収まる偽単極神経細胞の細胞体の数になる。参考:「ChatGPT」
以下は解剖学および神経生物学の文献に基づく代表的な数値です
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節の部位 |
推定細胞数(1節あたり) |
備 考 |
1 |
頸髄神経節(例:C6) |
約 3〜5万個 |
体性感覚の入力が多いため比較的多い |
2 |
胸髄神経節(例:T5) |
約 1〜3万個 |
体幹部中心でやや少なめ |
3 |
腰髄神経節(例:L4) |
約 5〜10万個 |
下肢からの入力が多く、多数存在 |
4 |
仙髄神経節(例:S1) |
約 3〜5万個 |
臓器や会陰部の感覚を含む |
【膜】
脊髄神経節は2層の膜で覆われ保護されている。以下は「ChatGPT」を参考にしたものとなる。
■外層/外膜■
・コラーゲン線維が豊富な密生結合組織から構成され、外部からの機械的刺激や損傷から神経節を保護
・血管が見られる。
■内層/内膜■
この層は「膜」と呼ぶよりは「細胞層」ですが、機能的な内被膜としての役割を果たしている。以下の3部に区分できる。
① サテライト細胞(satellite glial cells, SGCs)
② 基底膜様構造(basal lamina)
サテライト細胞の外側には薄い基底膜様の構造があり、細胞体と周囲の組織を仕切ります。
この構造があることで、**選択的透過性(semi-permeability)**が維持され、細胞体の微小環境が調節されます。
③ 内膜的結合組織(loose connective tissue)
サテライト細胞と外膜との間には、**疎な結合組織(loose connective tissue)**が存在し、血管や細い神経線維が通っています。
【参考になるサイト】
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅰ
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅱ