迷走神経の咽頭枝とは

  

 ・咽頭神経叢からは咽頭および軟口蓋の筋ならびに粘膜に枝を送っている。

  咽頭神経叢 : 遠心性線維 → 咽頭の諸筋

           ※ 茎突咽頭筋だけは咽頭神経から直接の運動枝を受ける。

             口蓋帆張筋以外の口蓋筋はすべて咽頭神経叢から運動枝を受ける。

          求心性線維 → 咽頭と舌根部の粘膜

船戸和弥のホームページ」には以下のような解説が見られる。

「下神経節から出て咽頭の側壁から後壁に至り、舌咽神経・交感神経とともに咽頭神経叢をつくっている。咽頭神経叢は、咽頭の諸筋に遠心性線維を、咽頭と舌根部の粘膜に求心性線維を送っている。咽頭筋のうち、茎突咽頭筋だけは咽頭神経から直接の運動枝を受けており、また口蓋筋のうち、口蓋帆張筋以外のものはすべて咽頭神経叢から運動枝をうけている。舌咽神経と迷走神経とは神経叢においてだけでなく、もっと基部においても吻合しているから、末梢の枝が咽頭神経から起こっているか、また迷走神経から起こっているかを解剖学的に識別することは不可能である。」

 以下は迷走神経の4つの部位を簡単に示した図となる。

 

迷走神経(頭部・頚部)

迷走神経模型図

(頭部・頚部)

   

【参考になるサイト】

イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅰ

イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅱ

イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅲ