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舌下神経とは
脳神経の一般的な分類の仕方として、「頭部の特殊感覚を支配する神経」、「体性運動神経」、そして「鰓弓(性)神経」の3種類があるが、舌下神経は運動性神経線維からなる「鰓弓(性)神経」となる。
起始核:舌下神経核(延髄の下部(菱形窩庭)に位置する) 経過: ① 舌下神経核から出る神経束(根束)は10~15ほどとなる。 ② それらの神経束は、前外側溝(延髄錐体とオリーブの間)から延髄を出る。 ③ 延髄を出たのち神経束は1つの神経幹となり、舌下神経管(後頭骨)を通って頭蓋腔を出る。 「後頭骨の舌下神経管内で一幹となってこの管をでる。」(船戸和弥のホームページ) ④ 頭蓋腔を出てすぐに以下の神経と交通する。 交通:上頚神経節(交感神経)、下神経節(迷走神経)、第1および第2頚神経 ⑤ 迷走神経および内頚静脈の後側を下行し、迷走神経の外側方に至る。 ⑥ 内頚動脈および静脈の間を前下方に進む。 ⑦ 茎突舌骨筋および顎二腹筋後腹の内側で弓状をなして前下方に進む。 ⑧ 舌骨舌筋の外側に至って舌筋に分布する多くの枝に分岐する。 「オトガイ舌骨筋にも枝を送るといわれているが、これらは頚神経からの線維と考えられている。」
以下は「日本人体解剖学 (上巻)」の「舌下神経」の解説文の一部となる。 「 舌筋枝 ( lingual branches ) :舌骨舌筋の外側を走り舌に至る多数の終枝で、舌筋の全部に分布する。三叉神経の舌神経と末端では並走する。
「Wikipedia」では、「口蓋舌筋以外の舌筋に分布する」という解説が見られる。
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