以下は頚神経叢の起始や枝を簡単に表した図になる。
以下は「 Wikipedia 」の解説文の一部となる。
「The posterior branch communicates with the smaller occipital, the auricular branch of the vagus, and the posterior auricular branch of the facial. 」
■ 起始に関して ■
「 日本人体解剖学 (上巻) 」では以下のように解説している。
「 第3頚神経、またしばしば第4頚神経から起こり、 胸鎖乳突筋の後縁のほぼ中央部に現れ、この筋の外面を上行し、前・後枝に分かれる。前枝は耳介前部の皮膚及び耳下腺部の皮膚に分布し、後枝は耳介の後および外側の皮膚に分布する。」
また、「TeamLabBody」「Wikipedia」、および「Radiopaedia」のサイトでは 「第2、第3頚神経より起始」と解説している。以下は「Radiopaedia」の解説の一部となる。
「 The greater auricular nerve arises from the ventral rami of C2 and C3 spinal nerves , although it receives considerably more fibres from C2. 」
※インターネットで検索をかけてみると、起始を「第2および第3頚神経」としているサイトがほとんどとなる。
■ 前枝と後枝 ■
前枝:前枝は耳介前部の皮膚及び耳下腺部の皮膚に分布する。
後枝:耳介の後および外側の皮膚に分布する。
「 日本人体解剖学 (上巻) 」の大耳介神経の解説には特に言及はないが、P562に掲載されている「東部および頚部の皮神経」のイラストには、前枝と後枝をさらに2つに分けてそれぞれの枝の名称を付している。
頭部・頚部の皮神経の分布(後面) |
大耳介神経・左側面
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大耳介神経・左側面(拡大)
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頚神経叢・模型図 |
以下は「」の解説文となる。
「 The great auricular nerve (or greater auricular nerve) originates from the cervical plexus, composed of branches of spinal nerves C2 and C3. It provides sensory innervation for the skin over parotid gland and mastoid process, and both surfaces of the outer ear.
Path
It is the largest of the ascending branches of the cervical plexus. It arises from the second and third cervical nerves, winds around the posterior border of the sternocleidomastoideus, and, after perforating the deep fascia, ascends upon that muscle beneath the platysma to the parotid gland, where it divides into an anterior and a posterior branch.
Branches
【 語 句 】
・ parotid gland : 耳下腺 ・ mastoid process : 乳様突起 ・ sternocleidomastoideus : 胸鎖乳突筋
・ perforate : 貫通する ・ platysma : 広頚筋 ・ be distributed to ~ : ~ に分布する ・ pierce : 貫通する
・ lobule : 耳垂 ・ concha : 外耳
【 イラストを掲載しているサイト 】
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅰ(皮膚への分布が分かるイラスト)
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅱ(皮膚への分布が分かるイラスト)
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅲ(皮膚への分布が分かるイラスト)
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅳ(皮膚への分布が分かるイラスト)
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅴ
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅵ
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅶ
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅷ
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