橈骨神経は
以下は「 日本人体解剖学 (上巻) 」の解説文となる。
「運動性(上腕および前腕の全ての伸筋)および知覚性(上腕ならびに前腕後側、手背の橈側半の皮膚)
第5頚神経~第1胸神経から起こり、上腕深動脈とともに、上腕骨の後面にある橈骨神経溝を下外側方に走り、ついで上腕三頭筋の外側頭と内側頭との間を過ぎ、外側上腕筋間中隔を貫き、腕橈骨筋と上腕筋との間をへて肘関節の外側に至り深枝と浅枝に分かれる。 。」
また、以下は腕神経叢を鎖骨上部、鎖骨下部と分けた場合の、鎖骨下部の簡単な図となる。
・ 起 始 : 第5頚神経 ~ 第1胸神経 ⇒ 上・中・下の神経幹の後枝 ⇒ 後神経束
・ 腋窩において、腋窩動脈の背面を通り、上腕深動脈とともに上腕骨の後面に至る。
・ 上腕深動脈とともに橈骨神経溝を下外側方に走る。
・ 上腕骨外側上顆の約10㎝近位で外側上腕筋間中隔を貫通する。(プロメテウス解剖学アトラス)
・ 肘関節の上で屈側に出る。
・ 肘関節を通り過ぎたところで深枝と浅枝の2枝に分岐する。
【 深 枝 】
「 回外筋を貫いて橈骨頚を回り前腕後側に出て、回外筋と前腕後側の伸筋を支配する。1枝は後(前腕)骨間神経として、前腕骨間膜の後面を下り手根背側に達する。この神経は、骨間膜・橈骨および尺骨の骨膜に分布する。」( 日本人体解剖学 (上巻) )
【 浅 枝 】
「 腕橈骨筋の内面に沿って走り、橈骨動脈の外側を下行して、前腕の上方2/3のあたりで後側皮下に出て、手背に進み、5本の背側指神経に分かれる。背側指神経は、橈側より2・1/2指の背側指縁の皮膚に分布する(ただし、各指の遠位節背面は、主として正中神経からの市に支配される)。このほか、背側指神経は尺骨神経との交通枝によって尺骨神経の手背枝と結合する。」( 日本人体解剖学 (上巻) )
橈骨神経は以下の枝を出すが、詳しい解説は各ページを参照のこと。
以下は「 Wikipedia 」の解説文となる。
「 The radial nerve is a nerve in the human body that supplies the posterior portion of the upper limb. It innervates the medial and lateral heads of the triceps brachii muscle of the arm, as well as all 12 muscles in the posterior osteofascial compartment of the forearm and the associated joints and overlying skin.
It originates from the brachial plexus, carrying fibers from the ventral roots of spinal nerves C5, C6, C7, C8 & T1.
The radial nerve and its branches provide motor innervation to the dorsal arm muscles (the triceps brachii and the anconeus) and the extrinsic extensors of the wrists and hands; it also provides cutaneous sensory innervation to most of the back of the hand, except for the back of the little finger and adjacent half of the ring finger (which are innervated by the ulnar nerve).
The radial nerve divides into a deep branch, which becomes the posterior interosseous nerve, and a superficial branch, which goes on to innervate the dorsum (back) of the hand. 」
【 語 句 】
・extrinsic:付随的な? ・extensor:伸筋
【 イラスト掲載サイト 】
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅰ( 起始部の模型図 )
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅱ
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅲ
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅳ(手背および手掌への分布)
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅴ
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