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解剖学 - 筋系 - 船戸和弥のHP

 

船戸和弥のHP」の「Rauber-Kopsch解剖学」の鎖骨下筋の解説の引用文

 

変異(M. subclavius posticus(RosenmüllerI)の1例報告がある.(森富:解剖学雑誌,25巻,69〜71,1950).鎖骨下筋の変異としてのM. scapuloclavicularis(Wood)s. coracoclavicularis(Calori)s. omoclavicularis(Schwegl)が日本人28体のうち4体について報告されている(進藤篤一:医学研究,12巻,2223〜2234,1938).):この筋は全く欠けていることがある.この筋が普通にある場所に1個の靱帯がただ存在しているだけであることがある.いわゆる筋の重複は多くの場合,M. acromioclavicularis, m. omoclavicularis, M. sternoclavicularis, M. supraclavicularis, M. subclavius posterior, M. infraclavicularisのような過剰筋の存左によるのである(W. Krause, Le Double).起始の数が普通より増していることはLe Doubleが2回みている.すなわちこの筋が第1および第2肋骨から起っていたのである.この筋の停止は鎖骨に付着するほか烏口突起,烏口鎖骨靱帯,肩峰および上腕骨に付着していることもある.

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