眼窩筋 (がんかきん、英:orbital muscle)

・眼窩にある眼筋のうちの外眼筋の一つで、ここでは、直筋でも斜筋でもない「その他」に分類をしている。

            ⇒ 眼筋の全体の分類図

 

・「日本人体解剖学 (下巻) 」にでは、「眼窩筋」に関する記述は以下の文章にあるのみで、詳しい解説は見られない。

「直筋と斜筋のほか、眼窩内には眼球の運動には直接関係のない2筋がある。その1つを上眼瞼挙筋(levator palpebrae superioris)といい、上斜筋および上直筋の上方で視神経孔の近くから起こり、眼窩上壁のすぐ下を前進して上眼瞼の皮膚および瞼板につく。上眼瞼、とくにその瞼板を挙げる作用をもち、動眼神経の上枝によって支配される。他の筋は眼窩筋と言い、下眼窩裂を閉じる作用がある。眼窩中にある筋で、眼球内の筋を除くと眼窩筋だけが平滑筋である。 」

 また、「船戸和弥のホームページ」の「Rauber-Kopsch(解剖学)」でも、以下のように少しだけ触れられているだけである。

「眼窩にはこれらの眼球に付く諸筋のほかに,上眼瞼のなかに停止して上眼瞼をひきあげることを使命とするもう1つの筋がある.これが上眼瞼挙筋である.
眼瞼にはその他に眼瞼裂を閉じるはたらきをする眼輪筋の眼瞼部がある.なおまた眼瞼には瞼板筋M. tarseusという平滑筋の1層がある.最後にまた眼窩筋M. orbitalisという名前の平滑筋の存在についても触れておかねばならない.これは下眼窩裂の閉塞にあずかっている. 」

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