膝蓋骨の下部から起きて脛骨粗面に付着する強靭な靭帯で、いわゆる大腿四頭筋の腱の続きとなる部分。膝蓋腱 (patellar tendon)とは同義語になる。
「船戸和弥のホームページ」では以下のような解説が見られる。
「膝蓋腱と膝蓋靱帯は同義語。本体は大腿四頭筋の停止腱であるから、膝蓋腱という方が理論的には正しいが、膝蓋骨の下部から起こって脛骨粗面に着く強靱な線維束を膝蓋靱帯といい、膝蓋骨に着く上端が幅広く、下部が細い。また膝関節包を補強する意味から膝蓋靱帯という名が採用されている。また膝蓋腱とう語も慣用されている。 」
また、以下は「Rauber-Kopsch解剖学」の解説文となる。
「(膝蓋靭帯は)膝蓋骨の尖から起り,上部では幅3cm,厚さ3~8mmあるが,脛骨粗面へ付くところでは細くなり,幅が2~2.5cmになっている.この靱帯の両側縁は大腿筋膜Fascia lataと癒合している」