ma Visual Anatomy 視覚解剖学

        坐 骨 ( 船戸和弥のHP )

 

 以下は「船戸和弥のHP」の坐骨の解説文となる。

「寛骨の後下方部にあり、閉鎖孔の後方と下方部を囲む。寛骨臼の後下部とこの下方の肥厚した三角柱状部が坐骨体で、坐骨体から前内側上方へ伸びる細い扁平柱状部が坐骨枝である。坐骨体の前縁は稜線状で、閉鎖孔の上縁後部および後縁を形成する。寛骨臼切痕の下方、恥骨との癒合部の近くの前縁でしばしばみられる棘上の突起が後閉鎖結節である。後面は後上方やや背側に面し、上方で広く、腸骨臀筋面下部につらなる。腸骨との癒合部は寛骨臼の後部にあたり、やや隆起している。後面下部から坐骨体下端にある隆起しいた比較的大きな粗面部分が坐骨結節である。坐骨結節は上方で幅が広く下方で狭い。後上方から前下方へ比較的水平に走る隆線により、上下の2部分に分けられる。三角形の下部は中央を縦に走る隆線で内外の2部分に分けられる。坐骨のとき身体を支持するのは坐骨結節下部の内側部である。寛骨臼後部と坐骨結節の間に、後上内側から前下外側へ走る浅い溝がある。後面の内側縁が後縁へつづき、後縁の上部は腸骨の後縁とともに大坐骨切痕を形成する。大坐骨切痕の下方で、内後方へ突出する扁平三角錐部が坐骨棘であり、坐骨棘と坐骨結節の間にある丸みをおびた浅い陥凹部が小坐骨切痕である。坐骨結節の外側縁と坐骨体前縁との間にある大腿面および坐骨体前縁と坐骨体後縁の間にある骨盤面は平滑である。坐骨枝は前内側上方へ伸び恥骨下枝と癒合する。癒合部はやや隆起し粗面を呈していることが多い。前面はやや粗で後面は平滑である。上縁は鋭利縁をなし閉鎖溝の下縁を形成する。下縁は粗で恥骨下枝内縁とともに恥骨弓・恥骨下角の形成に関与する。
ギリシャ語のIschion(股関節)に由来し、臀部全体や坐るときにあたる骨を意味していた。 」 

 

 また、以下は同HPの「Rauber-Kopsch解剖学」の解説文となる。

「 坐骨は坐骨体Corpus ossis ischiiと坐骨枝Ramus ossis ischiiとからなる.坐骨体は厚くて腸骨および恥骨と結合し,寛骨臼のおよそ2/5をつくっている.寛骨臼につづく薄くなった部分は坐骨枝の寛骨臼部Pars acetabularisであり,それがまた厚くなって坐骨結節Tuberossis ischiiをつくり,さらにそのむこうに坐骨枝の恥骨部Pars pubicaがつづく.体と寛骨臼部には3面と3稜がある.後縁には坐骨棘Spina ossis ischiiがつよく出ているが,前縁の坐骨閉鎖結節Tuberculum obturatorium ischiadicumは必ずしも明瞭ではない.
 坐骨棘は2つの切痕をわけている.すなわち棘の上方にはすでに挙げた大坐骨切痕Incisura ischiadica major,下方には小坐骨切痕Incisura ischiadica minorがある. 」