頭蓋底軟骨結合とは
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「日本人体解剖学 (上巻) 」では、関節を以下のように分類している。つまり、頭蓋底軟骨結合とは、関節の分類のうち「不動性の関節」の「軟骨性の連結」の「硝子軟骨結合」の一つになると思われる。
「日本人体解剖学 (上巻) 」では、関節を以下のように分類している。つまり、硝子軟骨結合とは、関節の分類のうち「不動性の関節」の「軟骨性の連結」の一つになる。
「船戸和弥のホームページ」では、「軟骨結合というと、通常は硝子軟骨結合のこと」という解説も見られる。
「船戸和弥のホームページ」には以下のような解説が見られる。
「頭蓋の軟骨結合は骨化が進行するとともに、その大部分は消失する。頭蓋底の骨の間に軟骨性の原始頭蓋にあった軟骨が残ったものをいう。」
また、「Rauber-Kopsher解剖学」では以下の6つを頭蓋底軟骨結合としている。
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名 称 |
備 考 |
1 |
蝶後頭軟骨結合 |
後頭骨底部と蝶形骨体との間の軟骨結合で、20歳ころまでには骨化する。 |
2 |
蝶錐体軟骨結合 |
蝶錐体裂を埋める |
3 |
錐体後頭軟骨結合 |
下錐体後頭裂の中で下錐体静脈洞の底部となる。 |
4 |
後頭骨の鱗部外側部軟骨結合 |
生後2年目くらいまでの幼児に見られる、左右の外側部を前方では底部から、後方では後頭鱗から分けているもの。 |
5 |
後頭骨の底部外側部軟骨結合 |
6 |
蝶(形)骨間軟骨結合 |
第7月の終りまでの胎児にしか存在しないもので,鞍結節のあたりで蝶形骨の体を横ぎつて走っている.
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また、「Oral Studio」では以下の4つを「頭蓋底軟骨結合」に挙げている。
1. 蝶篩骨軟骨結合:5 - 20歳の間に
2. 蝶形骨間軟骨結合:出生時から7歳までに
3. 蝶後頭軟骨結合:男14 - 15歳、女12 - 13歳の間に
4. 後頭骨内軟骨結合:3 - 5歳までに
軟骨性骨化を示し、頭蓋底の成長に関与する。
以下は「THE FREE DICTIONARY」の解説文となる。※日本語は私が加筆したもの。
「the cartilaginous joints of the skull; these include
・sphenoethmoidal synchondrosis (蝶形篩骨軟骨結合),
・sphenooccipital synchondrosis (蝶後頭軟骨結合),
・sphenopetrosal synchondrosis (蝶錐体軟骨結合),
・petrooccipital synchondrosis (錐体後頭軟骨結合),
・anterior intraoccipital synchondrosis (前後頭内軟骨結合)
・posterior intraoccipital synchondrosis (後後頭内軟骨結合)」
また、「anatomyEXPERT」では以下のように解説している。
「Cranial synchondroses occur where separate centers of ossification occur within a continuous mass of hyaline cartilage. These neighboring centers enlarge to encroach upon one another. The intervening cartilage functions as a proliferative growth spacer during the bones development. In most instances these cartilage spacers are eventually replaced by the developing bone and the two bones fuse together. In the skull the synchondroses occur with in the developing chondrocranium forming the early support for the rapidly developing brain. They occur within and between the occipital, temporal, sphenoid, and ethmoid bones.」
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