頭蓋冠 ( とうがいかん、英 : calvaria / skullcap

 

 

 ・「 頭蓋冠の外面は、強靭な 頭蓋骨膜 と呼ばれる骨膜によっておおわれる。」( 日本人体解剖学

 

 前 頭 : 前部で 前頭骨の一部 よりなる。

 頭 頂 : 中部で 頭頂骨 よりなる。

 後 頭 : 後部で 後頭骨の一部 よりなる。

 側頭平面 : 両側面の 側頭線 から下方で 側頭筋 の起こる部分で、頭頂骨および側頭骨の一部よりなる

 ※ 資料によっては、その構成に側頭骨を含めないものも見受けられる。

 

1
外 板
 outer table : 最外層で厚い緻密骨よりなる。
2
板間層
 diploe : 中間層で海綿骨よりなる。

・ 静脈( 板間静脈、導出静脈 )が走っている 板間管 が見られる。

3
内 板

 inner table : 最内層で薄い緻密骨よりなる。

・ 内板の内側には以下のようなものが確認できる。

 1 . 指圧痕 : 大脳回(回転)によってできたもの

 2 . 脳隆起 : 脳溝に応じるもの

 3 . 動・静脈溝 : 動・静脈に応じるもの

 4 . クモ膜顆粒小窩 : クモ膜顆粒をいれるもの

 

 

 

 

船戸和弥のホームページ 」には以下のような解説が見られる。

「 これらの骨は扁平骨で、緻密質からなる外板と内板があり、両者の間には海綿質からなる板間層がある。板間層には静脈間を含んだ板間管があり、外板または内板に開口する。頭蓋冠の平面(外面のこと?)は平坦で顕著な凹凸は認められず、上面観は卵円形を呈する。前頭骨及び頭頂骨の軽度の膨隆を、それぞれ前頭結節および頭頂結節という。側面には上側頭線および下側頭線が認められる。」

 また、資料によっては、その構成に側頭骨を含めないものも見受けられる。以下は英語版のウィキペディアからの抜粋文となる。

「The calvaria (skullcap) is made up of the superior portions of the frontal bone, occipital bone, and parietal bones.[1]

 ⇒ 側頭骨を含めないイラストを掲載しているサイト

 

 以下は「 Wikipedia 」の解説文となる。

「 The calvaria or skullcap ( feminine Latin noun with plural calvariae; however, many medical texts list the word as calvarium, neuter Latin noun with plural calvaria ) is the upper part of the neurocranium and covers the cranial cavity containing the brain.
The calvaria (skullcap) is made up of the superior portions of the frontal bone, occipital bone, and parietal bones.[1] In the human skull, the sutures between the bones normally remain flexible during the first few years of postnatal development, and fontanelles are palpable. Premature complete ossification of these sutures is called craniosynostosis. 」

【 語 句 】

neurocranium:神経頭蓋、脳頭蓋  ・ cranial cavity: ・frontal bone :  ・ occipital bone : ・ parietal bone:  ・postnatal development :生後発育 ・ fontanelle:泉門  ・palpable :明白な ・ ossification:骨化  ・ craniosynostosis:頭蓋縫合早期癒合症 

 

【 イラスト掲載サイト 】

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