緻密骨 ( ちみつこつ、英:compact bone )

 

 緻密骨とは

  

   

 

   

 

 骨の形状によって骨質(緻密骨・海綿骨)の分布状況やその割合は異なる。以下の表は「日本人体解剖学 (上巻) 」を参考に作成したものとなる。

1
長 骨

例:大腿骨上腕骨など

骨幹は強固な緻密質から形成され、内部には髄腔が存在するが、骨端では薄い表層のみが緻密質で、他は海綿質からできている。

2
扁平骨

例:胸骨肩甲骨など

内板、外板と呼ばれる緻密質の間に板間層(diploe)と呼ばれる海綿質からなっている。

3

短 骨

不規則骨

例:手根骨椎骨など

薄い緻密質でおおわれた海綿質からなる。

 

■ 基本構造 ■

 緻密骨の基本構造は以下になる。

 

1
基 質
有機質
コラーゲンが有機成分のほとんどを占め、骨に弾力性を与えている。
無機質
85%前後をリン酸カルシウムが占め、骨に強さを与えている。
2
細 胞
骨を再生する細胞で、再生後は骨細胞へとなる。
緻密骨の中に広く埋もれている細胞。
骨を破壊する細胞。

 

■ 管 ■

 緻密骨には細い管が通っていて血管や神経を導いている。