前直腸線維束 ( ぜんちょくちょうせんいそく、英:prerectal fibers ? )

 

 「船戸和弥のホームページ」の「肛門挙筋」の解説のところで見受けれれる名称だが、「日本人体解剖学 (下巻) 」にはこの名称は見当たらない。また、ネットで検索をかけても、その結果は「船戸和弥のホームページ」くらいとなる。

 以下は「船戸和弥のホームページ」の「肛門挙筋」の解説となる。

「(肛門挙筋の丈夫な前部(恥骨尾骨筋)は分界線直下の恥骨の内面から起こり、薄い後部(腸骨尾骨筋)は腸骨から起こる。その起始腱は内閉鎖筋筋膜に接して移行し、閉鎖筋膜から発する腱束を受ける。これらの線維の起始部では腱性の係留物(肛門挙筋腱弓)により強化されている。左右両側で恥骨尾骨筋の内側線維束は挙筋脚を形成している。それらの線維束は背方と尾方、また直腸の前では外側を通り、それぞれ会陰の中心腱へ放散する薄い「前直腸線維束」や前立腺挙筋として前立腺筋膜(あるいは恥骨腟筋として腟壁)へと分かれる。それより鼻側にある肛門挙筋の線維束は恥骨直腸筋として直腸の背側を取り囲み、反対側の線維と共にループを形成する。恥骨尾骨筋の外側束は尾骨と仙骨の背側に広がる。腸骨尾骨筋の筋線維は尾骨と仙骨に付き、また肛門と尾骨の間では強靱な線維束である肛門尾骨靱帯に付いている。)」