前涙嚢稜 ( ぜんるいのうりょう、 英:anterior lacrimal crest )

 

 

日本人体解剖学 」では以下のように解説している。

「縦に走る稜で、それより前部は鼻背の一部(眼角筋の起始)となり、後部は縦に凹んだ涙嚢溝となり、その上部は涙骨の涙嚢溝とともに涙嚢窩をつくり、下部は上顎体の内面までのびて涙骨鈎および下鼻甲介の涙骨突起と合して鼻涙管を形成する。なお、前涙嚢稜の下端の上顎体の眼窩面に移るところには半月状の切痕があり、これを涙嚢切痕といい、涙骨鈎がつく。 」

 

また、以下は「Wikipedia」の解説文となる。

 The anterior lacrimal crest is a bony projection on the frontal process of the maxilla. It creates the lateral margin of the lacrimal sac fossa and is continuous with the orbital margin. The medial palpebral ligament is attached to anterior lacrimal crest. It is an important structure to avoid damaging during rhinoplasty.

【 語 句 】

・frontal proess of the maxilla:上顎骨の前頭突起  ・lacrimal sac fossa:涙嚢窩 ・orbital margin:眼窩縁  ・medial palpebral ligament:内側眼瞼靭帯 ・rhinoplasty:鼻形成術  

 

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