【概 要】
【構成する細胞の種類】 参考:「ChatGPT」
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名称 |
割 合(約) |
分 泌 |
作 用 |
1 |
β細胞 (ベータ) |
60~70% |
インスリン |
血糖値を下げる(細胞へのグルコース取り込み促進) |
大きさ:約10~20㎛、形状:多角形~やや円め、他:核が中央、多数の分泌顆粒 |
2 |
α細胞 (アルファ) |
15~20% |
グルカゴン |
血糖値を上げる(肝臓からのグリコーゲン分解促進) |
大きさ:β細胞と同等、形状:やや楕円形、他:βより辺縁に多く分布 |
3 |
δ細胞( デルタ) |
5~10% |
ソマトスタチン |
インスリンとグルカゴンの分泌抑制 |
大きさ:やや小さい、形状:不定形、他:顆粒は比較的小さく密度が高い |
4 |
F細胞 (エフ) |
1~5% |
膵ポリペプチド |
消化管運動や膵液分泌の調節 |
大きさ:小さい、形状:不定形、他:膵島の外縁部に少数存在、分泌顆粒は細かく散在 |
5
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ε細胞 (エプシロン) |
ごく少数 |
グレリン |
食欲促進ホルモン |
大きさ:最小、形状:不定形~やや紡錘形、他:極少数、胎児期に多く成人では極少 |
【ChatGPTに聞いてみた】
Q:「存在部位によりそれぞれの割合が異なるのか?」
A:「はい、膵島を構成する各細胞(β細胞、α細胞、δ細胞など)の割合は、膵臓内の存在部位(尾部・体部・頭部)によって異なります。この地域差は、特にβ細胞とα細胞の分布において顕著です。
膵臓の部位 |
β細胞の割合 |
α細胞の割合 |
備 考 |
尾 部 |
多い(最も豊富) |
少ない |
インスリン分泌の主な中心。膵島の密度も高い。 |
体 部 |
中 間 |
中 間 |
標準的な構成。研究対象としてよく用いられる。 |
頭 部 |
少ない |
多 め |
グルカゴンを分泌するα細胞が比較的多い。 |
【補足ポイント】
・β細胞(インスリン分泌)は膵臓の尾部(左側)に多く分布しています。これは、糖尿病の治療や研究でも重要な事実です。
・α細胞(グルカゴン分泌)は、頭部(十二指腸に近い側)にやや多い傾向があります。
・δ細胞やPP細胞も、膵島の種類や局在により分布にばらつきがありますが、β・αほど顕著ではありません。
Q:「膵島の中には細胞のほかにどのようなものが存在しているか?」
A:「膵島は、ホルモンを分泌する内分泌細胞の集まりですが、それらの細胞以外にもいくつかの重要な構造・成分が存在している。」
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構成要素 |
概要と役割 |
1 |
毛細血管
(有窓性) |
内分泌ホルモン(インスリン、グルカゴンなど)を血中に素早く放出するための通路。細胞と密接に接触している。 |
2 |
神経終末
(自律神経) |
交感神経・副交感神経の神経終末が膵島に入り込み、細胞のホルモン分泌を神経的に調節する。 |
3 |
基底膜・細胞外マトリックス(ECM) |
各内分泌細胞と毛細血管の間にあり、細胞の支持やホルモンの拡散を調整する。 |
4 |
結合組織の成分
(最小限) |
わずかな支持組織として存在し、構造的な区分を助ける。コラーゲン、フィブロネクチンなど。 |
5 |
免疫細胞(一部) |
正常膵島にはごくわずか、主にマクロファージなど。糖尿病などの病態では増加。 |
【参考になるサイト】
以下は「船戸和也のHP」の解説文となる。
ランゲルハンス島とも呼ばれる。膵島はグルカゴンとインシュリンを産生する約100万個ある。ドイツのPaul Langerhans (1847-1888)によって発見された膵臓の内分泌細胞群。1869年の発見当時、彼は22歳の医学生だった。この島状細胞集合は径0.1~0.2mmで、膵臓全体で約100万個あり、体積も膵臓の約1%を占める。ランゲルハンスは膵臓を針でほぐしながらこの部分を発見したという。もちろんその当時は機能については全く不明であり、内分泌細胞であることがわかったのは発見から60年以後のことである。 膵臓のホルモン分泌細胞が形成する島状の集合。直径0.1mmほどの細胞群で、膵臓全体で100万個ほどあるとされる。ランゲルハンス島の細胞は3種類が同定されており、25%がA(α)細胞、70%B(β)細胞そして5%がD(δ)細胞とされる。A細胞は血糖値上昇に働くグルカゴンを、B細胞は血糖値の低下にはたらくインスリンを、D細胞はこれらのホルモンを抑えるソマトスタチンを産生する。
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