漿液とは
「日本人体解剖学 (下巻) 」の索引にはこの名称は見当たらない。以下、漿液に関して解説しているサイトを調べてみた。
■ウィキペディア■
漿液(しょうえき、英: serous fluid)とは自然に存在する無害な一般的に薄い黄色透明な種々の体液を意味する生理学用語。
唾液は粘液と漿液を含む。漿液には炭水化物の消化に重要なアミラーゼが含まれる。舌に存在するフォン・エブネル腺はアミラーゼを分泌する。耳下腺は純漿液性の唾液を産生する。他の大唾液腺は混合性(漿液と粘液)の唾液を産生する。
漿液は体腔を被覆する2層の膜である漿膜からも分泌される。2層間の漿液は筋運動による摩擦を減らす潤滑剤として機能する。
漿液の一般的特徴として消化、排泄、呼吸に関与する。
清は凝固後に残る血液の液体成分であり、それゆえに凝固因子を欠く。血清は血漿とは区別される。
■KotoBank■
漿液腺 (→腺 ) から分泌される,蛋白質 (酵素) を多く含む粘性の低い液をいう。ムチンを含まず,成分としては水のほか無機塩類,蛋白質が含まれる。唾液腺では,漿液のなかに消化酵素が含まれている。
■1年生の解剖学辞典■
漿液とは、比較的粘性の低い(水っぽい、サラサラした)水溶液のこと。体をつくっているさまざまな液体や、体の内外に分泌された液体などについて言う言葉。漿液よりも、もっと粘性の高い(どろっとした、ベタベタ・ねばねばした、ゾル状の)液体を粘液という。
※ 「漿液」という名詞としてはあまり使わない。分泌された液体がどろどろでない、水っぽい様子や、そういう液体を分泌する性質があることを表す形容詞 漿液性の~(英語 serous ~)のかたちで使うことがほとんど。
汗?や唾液?などをはじめとして、漿液といえる液体は数多くある。ふつうは、水に塩類や蛋白質?、糖類?などが溶けている液体だが、成分はいろいろである。粘液では、さらに高濃度のムチン?などの糖蛋白質?やプロテオグリカン?などが含まれている。