小脳(後頭)窩 (しょうのう(こうとう)か、英:cerebellar (occipital) fossa) 後頭骨後頭鱗の内側において、内後頭稜の左右にある窪みで、小脳の小脳半球を入れる場所となっている。 ※「日本人体解剖学 (上巻) 」の索引にはその名称は見られるが解説はなく、ネットで検索しても英訳以外はヒットしない。 「Rauber-Kopsch解剖学」には以下のような解説が見られる。 「大脳後頭窩には後頭部の大脳回によるへこみが見られ,これを脳回圧根Impressiones gyrorumと称し,また大脳の溝に対応する高まりがあって,これを脳隆起Juga cerebraliaという.小脳後頭窩の方にはこれらのものがなく,平滑で,ただ脳硬膜動静脈の溝すなわち動・静脈溝Sulci arteriarum et venarumが通っているだけである.もちろん動・静脈溝は大脳後頭窩にもないわけでない.各後頭窩の深くくぼんだ部分では骨が薄くて,光がすき通る.しかし最もうすい場所は顆窩のところにあるのが普通である.」 【イラスト・写真を掲載しているサイト】 ・イラストや写真を掲載しているサイト(CGで、斜め上方から見たもの) ・イラストや写真を掲載しているサイト(上方から見たイラスト) ・イラストや写真を掲載しているサイト(小脳半球が収まっている実際の標本の写真) ・イラストや写真を掲載しているサイト(橋・小脳部の縦断面で、小脳半球の収まり具合が分かるもの)