リパーゼ( 英:lipase ) ・概 要 ・参考となるサイト 【概 要】 ・「脂質を構成するエステル結合を加水分解する酵素群である。」(ウィキペディア) ・「語源は、ギリシャ語の“lipos(脂肪)”+“ase(酵素)”に由来」(ウィキペディア) ・「消化液(胃液、膵液)に含まれ、脂質の消化を行う消化酵素であり、多くの生物の細胞で脂質の代謝 に関与する。」(ウィキペディア) ・「広義のリパーゼとしては、リン脂質(生体膜の主成分)を分解する各種のホスホリパーゼがある。」(ウィキ) ・「一価のアルコールと脂肪酸とのエステルを加水分解するエステラーゼを含めてよぶ場合もある。」(日大百) ・「膵リパーゼは脂質分解酵素として重要で、ステアプシンとよばれることもある。」(日本大百科全書) ・「弱アルカリ性でもっともよく活性化され、強酸性の胃中ではほとんど作用しない。」(日本大百科全書) ・「とくにリン脂質を加水分解するフォスフォリパーゼがある。」(日本大百科全書) ・「植物では種子に比較的多く含まれ、カビや細菌などの微生物にも分布している。 」(日本大百科全書) ⇒消化酵素一覧表 【参考となるサイト】 以下は「ウィキペディア」の解説文となる。 リパーゼ (lipase) は、脂質を構成するエステル結合を加水分解する酵素群である。語源は、ギリシャ語の“lipos(脂肪)”+“ase(酵素)”に由来する。普通はそのうちで特にトリグリセリド(グリセロールの脂肪酸エステル)を分解して脂肪酸を遊離するトリアシルグリセリドリパーゼ(EC 3.1.1.3)を指す。消化液(胃液、膵液)に含まれ、脂質の消化を行う消化酵素であり、多くの生物の細胞で脂質の代謝に関与する。 リパーゼはすべての生物に存在し、その遺伝子は一部のウイルスにもある。機能も立体構造もさまざまであるが、活性中心にセリン(求核性の酸素原子を持つ)と酸性アミノ酸残基(アスパラギン酸など)およびヒスチジンを持つタイプが多い。 基質のグリセロール骨格の特定の位置(3か所のいずれか)を分解するものが多い。また逆反応(エステル合成)にも働くことから、人工的なエステル合成・交換反応にも用いられている。その際、目的とするエステルの加水分解を避けるため、有機溶媒中で反応が実施されることもある。また、リパーゼのその他の利用用途として消化薬、あるいは洗剤などに添加される。 広義のリパーゼとしては、リン脂質(生体膜の主成分)を分解する各種のホスホリパーゼがある。これらはエイコサノイド(プロスタグランジンなど)の合成や、細胞内でのシグナル伝達といった、細胞内外での機能調節に関与する。