立方骨粗面 (りっぽうこつそめん、英:tuberosity of cuboid)

 

 足根骨の一つの立方骨の底面にある隆起で、長足底靭帯(深層部)が付着している。ただ、資料によってその説明に若干の違いが見られる。

■「日本人体解剖学 (上巻)

「長腓骨筋腱溝の後方には立方骨粗面(長足底靭帯の付着)という隆起がある。」

■「船戸和弥のホームページ

「長腓骨筋腱溝の後縁は高い稜状の隆起の外側半分を立方骨粗面という。長足底靱帯の着く所である。 」

「外側半分を」ということは、内側半分は立方骨粗面とは呼ばないということなのだろうか?

■「Rauber-Kopsch解剖学

「(立方骨の)下面には1本の横走する著しい高まりがあって立方骨粗面Tuberositas ossis cuboidisとよばれる.この粗面の上を1つの滑かな面ないしは溝が走っており,ここを長腓骨筋の腱が通るので長腓骨筋腱溝Sulcus tendinis m. fibularis longiと名づけられている」

「立方骨粗面の上を長腓骨筋腱溝が走っている」ということは、「日本人体解剖学 (上巻) 」の立方骨粗面と長腓骨筋腱溝の位置関係とはかなり異なるのだが…。

THE FREE DICTIONRY

「a slight eminence on the lateral surface of the cuboid bone, capped with an articular facet for a sesamoid bone in the tendon of the peroneus longus muscle.」