乳小球( にゅうしょうきゅう、英:? )

 

以下は「日本人体解剖学」の解説文となる。

 腺房は(籠細胞をもつ)および腺細胞上皮からでき、腺腔の広さはその分泌量によって異なる。腺細胞は乳汁分泌にあたって活発なアポクリン分泌を営み、多量の脂肪滴は乳小球として腺腔中に分泌される。また、分泌初期では分泌物のほかに、さらに初乳小体を含む。
 初乳小体とは、周囲の結合組織から腺終末部内に遊出した白血球が脂肪滴を取り込み著しく膨大したものをいう。乳汁分泌が終わると、腺終末部は退縮し同時に結合組織および脂肪組織の増殖をきたし、腺細胞は破壊される。