免疫寛容 ( めんえきかんよう、英:immunological tolerance

 

 私たちの身体は、ウイルスや細菌などの外敵(非自己)の侵入に対してそれを排除しようとする免疫システムが備わっているが、その非自己に対して免疫システムが働かない状態のこと。

 

【もっと詳しく】

 私たちは、生きていくために食事から栄養素を体の中に吸収しているわけだが、これらの栄養素も立派な非自己である。これらの体に必要な栄養素を外敵とみなさず免疫システムが作動しないのが免疫寛容。 ま~、当たり前っちゃ当たり前のようだが、食物アレルギーや花粉症などのように、本来なら免疫寛容の状態になるところが、免疫システムが働いてしまっていろいろな症状が出る場合もある。

 また、上で「非自己」と記したが、自己の細胞をしっかりと自己と認識して攻撃しないのも免疫寛容。これも当然のことのようだが、自己の細胞を「非自己」と認識してしまい免疫システムが作動してしまう場合もある。(自己免疫疾患)