【概 要】
・免疫系:生まれながらにして備わっている自然免疫と成長する過程で備わる獲得免疫がある。

【種 類】
上で抗原を外因性抗原と内因性抗原に分けたが、それ以外にも以下のような分類の仕方がある。
■化学的性質に基づく分類■
| |
抗原の種類 |
特 徴 |
例 |
1 |
タンパク質抗原 |
高分子量で免疫応答を強く誘導する |
ウイルスの表面タンパク質、細菌毒素 |
2 |
多糖抗原 |
高分子糖類、比較的免疫原性はタンパク質より低い |
細菌の莢膜多糖 |
3 |
小分子抗原 |
分子量が小さく、単独では免疫応答を起こさないが、キャリアタンパク質と結合すると抗体を誘導できる |
薬物(ペニシリンなど)、化学物質 |
■生物学的起源に基づく分類■
| |
起 源 |
説 明 |
例 |
| 1 |
外来生物細胞 |
体内に侵入した細菌、ウイルス、真菌など |
インフルエンザウイルス、黄色ブドウ球菌 |
| 2 |
生物由来の有機物 |
生体由来だが細胞そのものではない物質 |
毒素、酵素、ホルモンなど |
| 3 |
特定の食物や花粉 |
アレルギー反応の原因となる |
卵白、ピーナッツ、スギ花粉 |
| 4 |
自己組織
(自己抗原) |
本来体内に存在するが、自己免疫疾患で標的になる |
インスリン、甲状腺組織 |