筋 膜( きんまく、英:fascia

 

概 要
浅筋膜
深筋膜
内臓を包む膜
 

【概 要】

    

 

・「これらはいずれも皮膚と骨・筋との中間の位置に存在している。」(船戸和弥のHP)

 
筋膜
胸筋筋膜

大腿の筋膜

肝臓被膜
 

 

 

【内臓を包む筋膜】

「臓器性筋膜/内臓筋膜」と呼ばれることもあるようだが、正式な呼称ではないようで「ChatGPT」では以下のように解説している。

注意)「ChatGPT」の回答はまだ100%信用できるものではないので参考程度にとどめてほしい。

「日本の解剖学用語集には「臓器性筋膜」という統一語はなく、漿膜や臓器被膜、間質結合組織として説明されることが多い

・基本は結合組織だが、臓器によって性質が異なる。

  肺や腸など:漿膜(中皮+基底膜+薄い結合組織) ←「ChatGPT」の回答に「臓器を包む筋膜は漿膜ではない」という文章も見られる。

  腎臓・肝臓など:線維性被膜(密性結合組織)

 性質:浅筋膜や深筋膜に比べて臓器ごとに多様。弾力性や可動性を持つ場合もあれば、強固に臓器を保護する場合もある。

 役割:臓器の保護・固定・摩擦軽減。血管や神経の経路を提供。

 

■例 ■

1
腎臓・副腎系
腎筋膜
 腎臓と副腎を包む結合組織の膜
腎被膜
 腎臓自体を覆う薄い線維膜
2
胆嚢・肝臓
肝臓被膜
 肝臓全体を包む線維性被膜、内側は結合組織で血管・胆管を支える =グリソン被膜
胆嚢被膜
 胆嚢を包む線維膜(肝被膜の一部に接続)
3
膵臓
 膵臓周囲には膵被膜があり、腹膜後腔で固定

膵周囲の結合組織は腸腰筋筋膜や脾周囲膜と連続

4
心臓
心膜

 線維性心膜 → 厚い膜

 漿膜性心膜 → 内側の膜

 厳密には漿膜ですが、線維性の部分は筋膜的性質を持つ

5
脾臓
脾被膜

 線維膜で臓器を覆う、血管の支持や保護を行う

6
その他
卵巣被膜
精巣被膜

前立腺周囲結合組織

胃・小腸・大腸の一部
 腹膜で覆われるが、結合組織膜として筋膜的性質を持つ部分もある