鼓室小管とは
「日本人体解剖学 (上巻) 」には以下のような解説が見られる。
「舌咽神経の枝である鼓室神経の通路で、錐体小窩にある小孔である。鼓室小管下口に始まり、鼓室内に入ると鼓室の内側壁にある岬角溝を通って上方に進み、ついで錐体部(鼓室)の上壁を貫いて小錐体神経溝につづく。その開口が鼓室小管上口である。」
・ 鼓室神経小管 と呼ばれることもあるようである。
鼓室・左前側面
|
鼓室小管拡大
|
左側頭骨・底面 |
右鼓室断面
|
呼称に「菅」が付いているので管状の構造物になるはずである。ただ、「日本人体解剖学 (上巻) 」の上記の解説によると、その開口部の1つとして鼓室小管上口を挙げている。つまり、鼓室小管とは「鼓室神経が進入する鼓室小管下口に始まり、小錐体神経溝に続く鼓室小管上口で終わる」と受け取ることができるが、そこまで管状の構造が続いているようには思えない。
【参考になるサイト】
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅰ
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅱ