骨盤筋膜腱弓 ( こつばんきんまくけんきゅう、英:tendinous arch of pelvic fascia

 

 「日本人体解剖学 (上・下巻) 」の索引にはこの名称は見当たらないが、ネットで検索をかけるといくつかのサイトでこの名称が使用されているのが確認できる。その中の一つの「Rauber-Kopsch解剖学」の「骨盤筋膜」の説明から

  

 

   
骨盤底筋群(女性)
骨盤底筋群(女性?)
   

 

 以下が「Rauber-Kopsch解剖学」の「骨盤筋膜」の説明文となる。

 「骨盤筋膜は小骨盤の前壁と側壁と後壁から起こっており,壁側部(外側部)すなわち骨盤筋膜Fascia pelvis(狭義の)と臓側部(内側部)すなわち骨盤内筋膜Fascia intrapelvinaに分けられる.その起始は前方では恥骨から,側方では内閉鎖筋膜から,後方では仙骨から起り,仙骨の前仙骨孔の周囲で腱性の弓をなしている(図337).尾骨の初部で各側の起始が正中線上に集まっている.梨状筋の骨盤内にある部分はこれから薄い被いをうけている.臀動静脈の通るところには卵円形の1孔ができている.この孔には骨盤筋膜の外側部の鋭い縁が内側に向かって凹の弓を画いてのぞんでいる.この弓は仙腸関節の上端から坐骨棘に張るのである.この筋膜の外側部には白い腱性の条があって,これを骨盤筋膜腱弓Arcus tendineus fasciae pelvis(図338, 339,11)という.これは下方に軽く突出した弓を画いて恥骨結合の下部から坐骨棘まで伸びている.」

 

 また、以下は「Wikipedia」の解説文となる。

「At the level of a line extending from the lower part of the pubic symphysis to the spine of the ischium is a thickened whitish band in this upper layer of the diaphragmatic part of the pelvic fascia. It is termed the tendinous arch or white line of the pelvic fascia, and marks the line of attachment of the special fascia (pars endopelvina fasciæ pelvis) which is associated with the pelvic viscera. It joins the fascia of the pubocervical fascia that covers the anterior wall of the vagina. If this fascia falls, the ipsilateral side of the vagina falls, carrying with it the bladder and the urethra, and thus contributing to urinary incontinence.[1]

 

【参考になるサイト】

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イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅱ

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