骨盤の内壁で囲まれた空間は以下のように2つに分けて考えることができる。
そして、「骨盤腔」がどこのことを指すのかは、その考え方が以下の2通りあるようだ。
「船戸和弥のホームページ」には以下のような解説が見られる。
「骨盤腔は腹腔の続きで、骨盤内臓を入れるところとなるが、その底は骨盤底の筋板で閉鎖される。局所解剖学的には分界線より下方の腹腔は小骨盤腔として別に扱う。小骨盤腔内にある臓器を骨盤内臓と呼ぶ。 」
「1年生の解剖学辞典」でも以下のような解説が見られる。
「骨盤腔とは、骨盤に囲まれた体内の空間のこと。腹部の内臓のある空間を腹腔というが、その下部を指す言葉。骨盤腔にある内臓を骨盤内臓(骨盤腔器官?)という。 」
以下が「日本人体解剖学 (下巻) 」の解説となる。
「小骨盤は、大骨盤に比べはるかに完全な骨壁によってかこまれていて、前壁は恥骨、外側壁は坐骨ならび腸骨体、後壁は坐骨及び尾骨から作られる。このように、骨壁に囲まれた小骨盤の内腔を骨盤腔といい、骨盤内臓を入れる。」
⇒ 体腔の一覧
以下が「Wikipedia」の解説文となる。
「The pelvic cavity is a body cavity that is bounded by the bones of the pelvis. Its oblique roof is the pelvic inlet (the superior opening of the pelvis). Its lower boundary is the pelvic floor.
The pelvic cavity primarily contains reproductive organs, the urinary bladder, the pelvic colon, and the rectum. The rectum is placed at the back of the pelvis, in the curve of the sacrum and coccyx; the bladder is in front, behind the pubic symphysis. In the female, the uterus and vagina occupy the interval between these viscera. The pelvic cavity also contains major arteries, veins, muscles, and nerves. These structures have to work together in a little crowded space. They can be affected by many different diseases and by many drugs in many different ways. One part may impact upon another, for example constipation may overload the rectum and compress the urinary bladder, or childbirth might damage the pudendal nerves and later lead to anal weakness.」
【参考になるサイト】
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅰ
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅱ
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅲ