硬膜静脈洞 ( こうまくじょうみゃくどう、英: dural sinuses )

 

 

 「日本人体解剖学 (下巻) 」の「硬膜静脈洞」の解説の項には以下のような解説が見られる。

「脳硬膜にある静脈でS状静脈洞から、内頚静脈に続く。脳の静脈は各所において硬膜静脈洞に入る。 」

 つまり、 としている。

 また、「Oral Studio」などでも「硬膜静脈洞は脳硬膜の中にある静脈である」と解説している。

 それに対して、「ウィキペディア」は以下のように解説している。

「脳硬膜と頭蓋骨の間、また正中部で左右の脳硬膜が合わさる部分には、一部で大きな隙間がある。それらは総称して硬膜静脈洞と呼ばれ、(省略)」

 また、「プロメテウス解剖学アトラス」には以下のような解説が見られる。

「硬膜静脈洞は硬い壁で囲まれた静脈の通路であり、…」

 つまり、 としている。

 また、「Kotobank.jp」などでも「2葉の脳硬膜の間に生じた間隙で,内面は血管内膜の続きによっておおわれている。」と解説している。

 以下は、「日本人体解剖学 (下巻) 」と「船戸和弥のホームページ」の「Rauber-Kopsch解剖学」を参考にして作成した硬膜静脈洞の一覧になる。

1
横静脈洞
transverse sinus
8
上矢状静脈洞
superior sagittal sinus
2
S状静脈洞
sigmoid sinus
9
上錐体静脈洞
superior pectrosal sinus
3
海綿静脈洞
cavernous sinus
10
静脈洞交会
confluence of sinuses
4
下矢状静脈洞
inferior sagittal sinus
11
前海綿間静脈洞
anterior intercavernous sinus
5
下錐体静脈洞
inferior pectrosal sinus
12
蝶形(骨)頭頂静脈洞
sphenoparietal sinus
6
後海綿間静脈洞
posterior intercavernous sinus
13
直静脈洞
straight sinus
7
後頭(静脈)洞
occipital sinus
14
脳低静脈叢
basilar plexus

 また、「日本人体解剖学 (下巻) 」では硬膜静脈洞を以下のように2群に分けている。

※上の一覧表において、「下錐体静脈洞」および「直静脈洞」の名称は「Rauber-Kopsch解剖学」の解説ページには見られない。

 また、「日本人体解剖学 (下巻) 」では硬膜静脈洞を以下のように2群に分けている。

 

 

 

 

【 参考となるサイト 】

イラストを掲載しているサイト-Ⅰ

イラストを掲載しているサイト-Ⅱ

イラストを掲載しているサイト-Ⅲ

イラストを掲載しているサイト-Ⅳ

イラストを掲載しているサイト-Ⅴ