グルタミン酸（ ぐるたみんさん、英：glutamic acid ）

 

・概 要
・化学構造の特徴
・体内での役割
・食品・栄養学的側面
・必須/非必須の位置づけ
・グルタミン/グルタミン酸比較表

 

【概 要】

 

**グルタミン酸（glutamic acid）**は、体内で非常に重要な役割を担うアミノ酸です。基礎から整理して説明します。

1️⃣ 基本情報

  • 和名：グルタミン酸
  • 英名：glutamic acid
  • 略号：Glu（E）
  • 分類：非必須アミノ酸
  • 分子式：C₅H₉NO₄
  • 特徴：酸性アミノ酸（側鎖にカルボキシル基をもつ）

※ 生理的pHでは主に **グルタミン酸イオン（グルタメート）**として存在

2️⃣ 化学構造の特徴
HOOC–CH2–CH2–CH(NH2)–COOH

  • α-アミノ酸
  • 側鎖に –CH₂–CH₂–COO⁻ を持つ
  • 負電荷を帯びやすい → 水溶性が高い

3️⃣ 体内での主な役割
① 中枢神経系の主要な興奮性神経伝達物質

  • 脳内で最も多い興奮性神経伝達物質
  • 学習・記憶・可塑性（LTP）に必須

⚠️ 過剰な活性は興奮毒性を引き起こす可能性あり

② アミノ酸代謝のハブ

  • 多くのアミノ酸のアミノ基の受け渡し役
  • トランスアミナーゼ反応の中心
  • α-ケトグルタル酸との相互変換

③ エネルギー代謝との連結

  • TCA回路の中間体（α-ケトグルタル酸）と直結
  • 炭素骨格はエネルギー源として利用可能

④ グルタミン・GABAの前駆体

  • グルタミン → 窒素運搬
  • GABA → 抑制性神経伝達物質

4️⃣ 食品・栄養学的側面
うま味成分

  • **うま味（umami）**の本体
  • 昆布、トマト、チーズなどに多い
  • **グルタミン酸ナトリウム（MSG）**として食品添加物に利用

5️⃣ 必須・非必須の位置づけ

  • 非必須アミノ酸
    • 体内で合成可能
  • ただし、
    • 成長期
    • 外傷・感染・重症時

では需要が増加し、条件付き必須として扱われる文脈もある

6️⃣ グルタミン酸とグルタミンの違い（重要）

グルタミン酸

グルタミン

側鎖

–COO⁻

–CONH₂

神経伝達

興奮性

直接はしない

主な役割

神経・代謝

窒素運搬・免疫

※ 名前が似ているが役割は全く異なる

7️⃣ 体内での存在量

  • 脳に非常に多い
  • 全身の遊離アミノ酸としても主要成分
  • ただし血中濃度は厳密に制御されている

8️⃣ まとめ

  • 非必須アミノ酸・酸性アミノ酸
  • 中枢神経の主要な興奮性伝達物質
  • アミノ酸・エネルギー代謝の中心
  • うま味成分として食品でも重要

グルタミン酸は、
「神経・代謝・栄養」をつなぐ中核的アミノ酸
と言えます。

 

【ChatGPTに聞いてみた】

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「 日本人体解剖学 」「 船戸和弥のHP 」

 

【参考となるサイト】　

以下は「Wikipedia」の解説文となる。

【 語 句 】

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