ビタミンD ( 英:vitamin D )

 

五大栄養素のビタミンのうちの一つ。脂溶性ビタミン。

 

・もっと詳しく
植物性食品中に含まれるビタミンD2と動物性食品中に含まれるビタミンD3に分類され、
私たちの身体の中ではビタミンD3が重要な役割を果たしている。
ビタミンDは食品からも摂取されるが、その多くは皮膚で紫外線の刺激を受けてコレステロール
より合成され、それが肝臓、腎臓に運ばれて初めて活性型のビタミンとなる。
脂溶性ビタミンなので摂取しすぎると過剰症の心配はあるが、一日の所要量の10倍程度の摂取で
起きるとされているので通常は心配ない。症状としては骨の強度を弱めたり腎臓障害を起こした
りする。

 

・ビタミンDの働き
1. 骨、歯の形成促進
骨や歯にカルシウムを結晶の状態にして詰め込んでいる。また、破骨細胞や骨芽細胞の働きを
活性化し、骨の破壊、再生能力を高めることによって丈夫な骨の形成の補助をしている。
2. カルシウムの吸収促進、排泄作用
腸管でのカルシウムの吸収を促進、また、カルシウム摂取量が少なくなったときに体内の
カルシウムが尿中に排泄されないように、腎臓で再吸収する作用を担っている。
3. カルシウム濃度の保持
各種ホルモンと協力してカルシウム濃度が低くなったときには骨より溶出させ、逆に多い
場合には骨に蓄積させる。
4. リンの代謝調整、恒常性の維持など。

 

・ビタミンDを多く含む食品
鮭、マグロの赤身、かつお、いわし、サンマ、うなぎ、しいたけ、シメジ、など。