副乳(房)( ふくにゅう(ぼう)、英:accessory mamma )

 

「日本人体解剖学」では以下のように解説している。

一般に、哺乳動物の乳房は、両対対象線すなわち腋窩から外陰部に向かう乳腺上に分節的に存在する。しかし、ヒトではわずかに第4対のもののみが発育する。ただし、例外的には男女両性に多発して副乳房をつくる。そのうち、乳頭のみが発達して腺実質を備えず単に上皮からできるものを多乳頭といい、これに対して乳頭とともに一定量の腺実質を備えるものを多乳腺という

また、以下は「日本形成外科学会」の解説文となる。

人間の乳房は左右に一つづつあるのがふつうです。
生まれつき乳房の数が多いのを多乳房症といい、過剰な乳房を副乳といいます。
副乳は哺乳動物の乳房のある位置に相当するところ、すなわち、わきの下から正常乳頭を通り太ももの内側に至る弓なりの線上にみられることがほとんどです(図1)。男性の1.5%、女性の5%にみられます。大きさはさまざまで、黒子(ほくろ)と区別できないものから、年齢とともに乳腺組織が発育して、乳房として大きく膨らんでくるものもあります。生理と関連して、しこりが大きくなったり、痛みがでてくることもあります。 まれに副乳から悪性腫瘍ができることがあります。
目立って気になったり、症状があるときは治療の対象になります。

 

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