鼻尖軟骨 (びせんなんこつ、英:Major alar cartilage of nose

 

 =大鼻翼軟骨 「Rauber-Kopsch解剖学」に見られる名称だが、「日本人体解剖学 (下巻) 」の索引には見られない。また、ネットで検索しても詳しく解説をしているサイトは見当たらない。以下は「Rauber-Kopsch解剖学」からの引用文となる。

鼻尖軟骨Cartilago apicis nasi(図180, 181)はその名前から考えると,鼻尖にだけあるようにみえるが,そうでない.左右とも2本の脚からなっていて,両脚がたがいに円みをおびた角を作ってつながり合っている.これらの脚が外鼻孔の前部の大部分をとりまき,この孔の形を決定する.外側脚Crus lateraleは上顎骨から鼻尖にいたり,鼻尖で内側に曲り,いっそう小さいところの内側脚Crus medialeに移行している.内側脚は外鼻孔の内側の境界をなしている細い留金のような軟骨で,鼻中隔の皮部のなかに消えている.鼻中隔の軟骨部の一部を内側脚がなしている.外側脚の後部の上縁と下縁にはいつも切れこみがあり,ときには完全に切れてしまっている.このような場合にはこれをc)副鼻軟骨Cartilagines nasales accessoriaeといい,3つあるのが普通で,鼻翼の後部に存在する.
外側脚の下部のうち鼻翼に達している部分を外側脚翼突起Processus alaris cruris lateralisという.鼻尖軟骨の上縁から細長い軟骨片Längsspangenがたち切られていることがある.」