プロテアーゼ( 英:protease )

 

・ペプチターゼまたはプロテイナーゼとも呼ばれる。

・「摂取したタンパク質の消化、タンパク質の異化作用 (古いタンパク質の分解)、細胞シグナル伝達など、多くの生物学的機能に関与している。」(ウィキペディア

【分 類】 参考:ウィキペディア

1. 触媒残基に基づく分類

1
 セリンアルコールを使用
2
 システインチオールを使用
3
 スレオニン二級アルコールを使用
4
 アスパラギン酸カルボン酸を使用
5
 グルタミン酸カルボン酸を使用
6

 金属(/メタロ)プロテアーゼ

 金属、通常は亜鉛を使用
7
 アスパラギンを使用して脱離反応を行う (水を必要としない)

 

2. 最適pHに基づく分類

1
 酸性プロテアーゼ
2
 中性プロテアーゼ
 I型過敏症に関与、肥満細胞から放出され、補体キニンの活性化を引き起こす[8]。このグループにはカルパインが含まれる。
3
 アルカリ性プロテアーゼ
 =塩基性プロテアーゼ

 

また、「プロテアーゼの種類と基質特異性」には以下のような解説が見られる。

個 々の プロテアーゼは,そ の起源あるいは作用様式 な どに よって命名 されてい るが,そ の数は非 常 に 多 い。 Hartley2)は それ らを活性部位の構造(阻 害 剤に対す る 挙動),あ るいは最適pHか ら4種 に 分 類 している。各 グループに所属す る酵素は第1表 の ごとくであ る。ただ し酸性 プロテアーゼは 原則 としてDAN*で 阻害され る それ らに限定 した。 したが ってかび酸性 カルボキ シペプ チダーゼはセ リン酵素に,カ テプシ ン類はチオ ール酵素 に分類 している。 以下,各 グループにつ いてそれぞれの酵素の特異性を 概述する。

 

グループ
阻害剤
最適PH
起 源
1
セリン・プロテアーゼ
DFP
8~10
膵臓(トリプシン、キモトリプシン、エラスターゼ)血清(トロンビン、ブラスミン)、微生物(サブチリシン、酸性カルボシキペプチダーゼ)
2
チオール・プロテアーゼ
PCMB
7~8
動物組織(カテプシン類)、植物(パパイン、プロメリン、フィチン)、微生物(クロストリビン)
3
金属プロテアーゼ
EDTA
7~9
膵臓(カルボシキペプチダーゼA,B)、腎臓(ロイシンアミノペプチターゼ)、微生物(サーモライシン・コラゲナーゼ)、毒蛇
4
酸性プロテアーゼ
DAN
2~4
胃(ペプシン、レンニン)、微生物(ペニシロペプシン)