中間径フィラメント ( ちゅうかんけい~、 英:intermediate filament )

 

  私たちの身体のそれぞれの細胞内にある細胞小器官の1つである細胞骨格の一つ。

 

【もっと詳しく】

・外径は約10ナノメートルで、強度の強く、3つの細胞骨格の中で最も溶けにくい線維である。

・ケラチン、デスミン、ビメンチンなどの複数のタンパク質で構成されるが、細胞によりその構成頻度は異なる。

・核を囲むような形で存在している。

 

< 分 類 >

1
Type Ⅰ
酸性ケラチン
2
Type Ⅱ
塩基性ケラチン
3
Type Ⅲ
ビメンチン、デスミン、GFAP(神経膠繊維性タンパク質)、ベリフェリン
4
Type Ⅳ
ニューロフィラメント
5
Type Ⅴ
ラミン
6
Type Ⅵ
ネスチン

 

< 構 造 >

 共通してみられる構造として

・N端末、C端末の球状構造(他のタンパク質との相互作用による)

・分子中央部に見られるより合わせコイル構造(2つのタンパク質が結合し、これが1つの単位となって逆平行の四重体が形成される。)

 ⇒ 構造が分かるイラストを掲載しているサイト①

 ⇒ 構造が分かるイラストを掲載しているサイト②

 ⇒ 構造が分かるイラストを掲載しているサイト③

 

【他の参考になるサイト】

顕微鏡写真を掲載しているサイト①(中央が核で、その核から細胞膜の方に伸びているもの)

顕微鏡写真を掲載しているサイト②