肺静脈 (はいじょうみゃく、英:pulmonary vein

 

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解 説

・通常、左右に上下2本ずつ存在するが、短い静脈で、肺門を出た後はすぐに心膜の後壁に入って左心房に向かってほぼ水平に走っている。

左肺静脈は右のものよりも短く、胸大動脈の前を走る形になる。

右肺静脈は左のものよりはやや長く、右肺動脈の下を、上大静脈、右心房および上行大動脈の後ろを走る形になる。また、通常の上下の2本の静脈に加えて、より径の細い第3の静脈が存在することもよくある。

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 変 異

・2本の肺静脈が合流して1本の形で左心房に達することがある。

・右側にはよく見られるが、左側にも第3の肺静脈が存在することがある。

・以下は「船戸和弥のホームページ」の「解剖学テキスト」の「脈管学」の「静脈」からの引用文となる。

「右の肺静脈が右上大静脈,右縦胸静脈,冠状静脈洞に開口することがあり,また左の肺静脈が左腕頭静脈,左上大静脈,冠状静脈洞に開口することも見られている.」

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流れ込む静脈

・前気管支静脈
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イラスト

 

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他の参考となるサイト

解剖学的写真(心臓標本、後面)を掲載しているサイトⅠ

解剖学的写真(肺内側面)を掲載しているサイトⅡ

解剖学的写真(心臓標本、後面)を掲載しているサイトⅢ

CTスキャン画像を掲載しているサイトⅠ

CTスキャン画像を掲載しているサイトⅡ

CTスキャン画像を掲載しているサイトⅢ

イラスト(肺の中での分岐)を掲載しているサイトⅠ

イラスト(心臓後面)を掲載しているサイトⅡ

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備 考