脊髄静脈 ( 脊柱の静脈の1つ ) ( せきずいじょうみゃく、 英 : spinal veins )

 

  以下は脊髄静脈を簡単に表したものとなる。

  

注 意 )「 プロメテウス解剖学アトラス 」では、脊髄神経の前根と後根に併走する静脈を 前根静脈・後根静脈 としているが、その2つが合して1つになったものを「 脊髄静脈 」としている。それは下のイラストで確認ができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、以下は脊柱の静脈を簡単に表した図となる。

  

 

船戸和弥のHP 」 では以下のように解説している。

「 脊髄静脈は原則として脊髄の動脈と同じ走向と分布を示すが、動脈と異なる点は後脊髄静脈は1本となって後正中溝に沿って縦走する。そのほか前正中裂に沿って縦走する前脊髄静脈があり、また各神経根に伴行する根静脈もある。脊髄内部の静脈は上記のいずれかの静脈にそそぎ、前および後脊髄静脈は上行して頭蓋底で椎骨静脈と交通し、また後下小脳静脈または下垂体静脈洞へそそぐ。また根静脈はそれぞれの高さで椎間静脈へそそぐ。」

 

 以下は「 Wikipedia 」の解説文となる。

「 The spinal veins ( veins of the medulla spinalis or veins of the spinal cord ) are situated in the pia mater and form a minute, tortuousvenous plexus.
They emerge chiefly from the median fissures of the medulla spinalis and are largest in the lumbar region. In this plexus there are :

  •  (1) two median longitudinal veins, one in front of the anterior fissure, and the other behind the posterior sulcus of the cord.
  •  (2) four lateral longitudinal veins which run behind the nerve roots.

 They end in the intervertebral veins. Near the base of the skull they unite, and form two or three small trunks, which communicate with the vertebral veins, and then end in the inferior cerebellar veins, or in the inferior petrosal sinuses.」

【 語 句 】

・ medulla spinalis/spinal cord : 脊髄   ・ pia mater : 軟膜  ・ tortuous : 曲がりくねった  ・ venous plexus : 静脈叢  ・ emerge : 出る   ・(anterior) median fissures :(前)正中裂  ・ lumbar region : 腰部  ・ longitudinal : 縦の   ・ posterior sulcus : 後正中溝   ・ nerve roots : 神経根   ・ intervertebral veins : 椎間静脈  ・ vertebral veins : 椎骨静脈   ・ inferior cerebellar veins : 下小脳静脈  ・ inferior petrosal sinuses : 下錐体静脈洞 

 

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