肘正中皮静脈 ( 上肢の皮下静脈の1つ )

 ( ちゅうせいちゅうひじょうみゃく、 英 : median cubital vein )

 

・ 橈側正中皮静脈と尺側正中皮静脈がなす角が非常に鈍角で、ほぼ直線に近い状態になった時の静脈ということになる。

・「 橈側皮静脈よりおこり、尺側皮静脈にそそぐ 」( 船戸和弥のHP

 以下は前腕正中皮静脈の代表的な分岐の仕方を簡単に表したものとなる。

 

 

  

 ・「プロメテウス解剖学アトラス」では、この交通枝を「 深肘正中静脈 」、そして前腕正中皮静脈と深在性の静脈をつないでいるものを「 貫通静脈 」という呼称を用いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 以下は「 日本人体解剖学 」の解説文となる。

「 橈側正中皮静脈と尺側正中皮静脈のつくる角度はいろいろで、この角度がきわめて鈍角で直線的なときは2枝を合わせて肘正中皮静脈 ( median cubital vein ) という。肘正中皮静脈あるいは 前腕正中皮静脈 は、深静脈と吻合する。 」

 また、「 船戸和弥のHP 」では以下のように解説している。

「 肘正中皮静脈は肘窩の前面を斜めに尺側に向けって上行する皮静脈で、橈側皮静脈よりおこり、尺側皮静脈にそそぐ。前腕の深在性の静脈と交通を有する。この交通枝を Vena mediana profunda ということがある。」

 

 以下は上肢の皮下静脈を簡単に表したものとなる。

 

 

 以下は「 Wikipedia 」の解説文となる。

「 In human anatomy, the median cubital vein ( or median basilic vein ) is a superficial vein of the upper limb.[1] It is very clinically relevant as it is routinely used for venipuncture ( taking blood ) and as a site for an intravenous cannula . It connects the basilic and cephalic vein and becomes prominent when pressure is applied. It lies in the cubital fossa superficial to the bicipital aponeurosis.
There exists a fair amount of variation of the median cubital vein. More commonly the vein forms an H-pattern with the cephalic and basilic veins making up the sides. Other forms include an M-pattern, where the vein branches to the cephalic and basilic veins. 」

【 語 句 】

・ clinically : 輪唱的に  ・ relevant : 関連のある  ・ routinely : 常に  ・ venipuncture : 静脈穿刺   ・ cannula : 排管   ・ basilic vein : 尺側皮静脈  ・ cephalic vein : 橈側皮静脈   ・ prominent : 目立つ  ・ cubital fossa : 肘窩  ・ bicipital aponeurosis : 上腕二頭筋腱膜 

 

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