前肋間静脈 ( 腕頭静脈に合流 ) ( ぜんろっかんじょうみゃく、 英 : anterior intercostal vein )

 

 

 

 まず、「 日本人体解剖学 」の索引にはこの静脈の名称すら見当たらない。そして、肋間静脈の解説には以下のような文章があり、まるでこの静脈の存在すら認めていないような扱いになっている。

 「( 肋間静脈は ) 前方で内胸静脈と吻合する 」

 次に「 船戸和弥のHP 」だが、以下のようなごく簡単な解説をしているだけとなる。

 「 前肋間静脈は肋間腔の枝 」

  「 枝 」とは「 内胸静脈の枝 」ということなのだろうか?ちょっと疑問に思ったので内胸静脈の解説文を見ると以下のような解説文がある。

  「( 内胸静脈は )経過中に前肋間静脈を受け入れる。」

 そして、最後に「 Wikipedia 」では以下のように解説しているのみとなる。

 「 The anterior intercostal veins are the veins which drain the anterior intercostal space. 」

 

 インターネットで画像検索をかけてみると、肋間静脈とこの前肋間静脈を1本の静脈のように描いているイラストを掲載しているサイトがほとんどで「1本の静脈なの?」と思ってしまうほど。

 

  

 

 

 肋間静脈が肋間隙と同じ11対なので、前肋間静脈も同じ11対と考えてよいのだろうか?

 

「枝を出す」という表現が正しいかどうかは分からないが、インターネットで画像検索をしてみると、肋間静脈および前肋間静脈が直下の肋骨の上縁を走る枝(collateral branch)を出しているイラストを掲載しているサイトがある。伴行する肋間動脈に関しても同じような枝を出している。

 

 

 

 

 

 

【 イラスト掲載サイト 】

イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅰ