視神経 ( ししんけい、英:optic nerve )
・概要
・走行
・参考になるサイト
以下は嗅神経が神経系の中でどの位置にいるかを簡単に示した図となる。
ただ、「船戸和弥のHP」には以下のような解説文が見られる。
「視神経は脳神経の1つとして扱われてはいるが、実は前脳胞の延長部である。」
脳神経の一般的な分類の仕方として、「頭部の特殊感覚を支配する神経」、「体性運動神経」、そして「鰓弓(性)神経」の3種類があるが、視神経は感覚性のニューロンのみで構成される「頭部の特殊感覚を支配する神経」の一つになる。
他の脳神経が脳幹から分岐しているのに対して、視神経と嗅神経の2つだけは脳幹から分岐していない脳神経となる。
「船戸和弥のHP」には以下のような解説文が見られる。
「(視神経は)眼球網膜の第8層である神経細胞層中にある多極神経細胞から出る神経線維が集まって出来る神経である。すなわち杆状体細胞および錐体状細胞よりの興奮は網膜の内顆粒層の双極細胞に伝わり、それがさらに神経細胞層の細胞に連絡し、この神経細胞の出す神経突起である線維はまず眼球の後極よりやや内下方の一ヶ所に集まって、視神経円板を作り、強大な神経幹となり、網膜の続きである視神経鞘に囲まれて後内側に向かう。」
⇒ 眼球網膜のそれぞれの層を表したイラストを掲載しているサイト-Ⅰ
⇒ 眼球網膜のそれぞれの層を表したイラストを掲載しているサイト-Ⅱ
以下が視神経および視索の簡単な走行となる。主に「船戸和弥のHP」の解説文の箇条書きにとなる。
1. 眼球網膜の第8層にある多極神経細胞からの神経線維(100万本以上)が集まる。
2. 上記の集まった神経線維は眼球の後極より内下方の一ヶ所に集中して視神経円板を形成する。
3. 強大な神経幹(視神経)となった神経線維は視神経鞘(網膜の続き)に包まれて後内側に向かう。
( 眼球から約15~20㎜の所で網膜中心動脈/静脈が視神経に入り込み、中軸を通って網膜に分布する。)
4. 左右の視神経は眼窩後端の視神経管を通過して頭蓋腔に入る。
5. 左右の視神経は次第に近づいて視神経溝(蝶形骨)で視交叉を形成して半交叉をする。
6. 視交叉からは視索という名称になり第一次視覚中枢(間脳の外側膝状体や中脳の上丘など)に達する。
【参考になるサイト】
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅲ(眼球から第一次視覚中枢までを表した終脳の横断面)
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅵ(眼球から第一次視覚中枢までの経路を表したもの)
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅶ(眼球から第一次視覚中枢までの経路を表したもの)
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅷ(眼球から第一次視覚中枢までの経路を表したもので、外側膝状体を詳細に解説)