視覚解剖学 Visual Anatomy

　

　　この後頭筋と前頭部に位置する前頭筋を合わせて1つの「 後頭前頭筋 」とし、前頭筋 を 前頭筋腹 ( frontal belly )、そして 後頭筋 を 後頭筋腹 ( occipital belly ) としている資料も見られる。いずれにしても両者は 帽状腱膜 ( epicranial aponeurosis、扁平な腱 ) に移行している。

 

　以下は「 Rauber-Kopsch解剖学 」の解説文となる。

　「 後頭筋は界上項線から幅ひろく起り，しかも側頭骨の錐体乳突部の背方端からはじまっているが，正中線よりは25～30mmも離れている．この筋は斜めに外側上方に走り，次いで帽状腱膜に移行する．
　変異　：　この筋は全く欠けていることがある。両側の筋が正中線で交叉していることがある。項耳筋 とつづいていることも少くない。」

 

【 起 始 】：　後頭骨 の上項線、最上項線

【 停 止 】：　帽状腱膜 　( epicraial aponeurosis )

 

　「 帽状腱膜を後方に引き、額の皮膚を平らにする。」　（ 日本人体解剖学 ）

　・「 後頭筋はその一般に退化的でその働きも弱い。」　（船戸和弥のHP）

 

　・ 神 経　：　顔面神経 の 後耳介神経後頭枝

　・ 動 脈　：　「 The muscles receives blood from the occipital artery. 」　（ Wikipedia ）

　　　　　　　　※ occipital artery :　後頭動脈

　・ 静 脈　：　上の動脈の解説からおそらく 後頭静脈 ではないかと思われるが、それに言及している資料は見当たらない。

「 The occipitalis muscle ( occipital belly ) is a muscle which covers parts of the skull. Some sources consider the occipital muscle to be a distinct muscle. However, Terminologia Anatomica currently classifies it as part of the occipitofrontalis muscle along with the frontalis muscle.
The occipitalis muscle is thin and quadrilateral in form. It arises from tendinous fibers from the lateral two-thirds of the superior nuchal line of the occipital bone and from the mastoid process of the temporal and ends in the epicranial aponeurosis.[1]

　The occipitalis muscle is innervated by the facial nerve and its function is to move the scalp back.[2] The muscles receives blood from the occipital artery. 」

 

【 語 句 】

・ distinct ： 別個の 　　・ occipitofrontalis muscle ： 後頭前頭筋　　・ frontalis muscle ： 前頭筋 　　・ quadrilateral ： 四辺形の　　・ superior nuchal line ： 上項線　　・ mastoid process of the temporal ： 側頭骨の乳様突起　　・ epicranial aponeurosis ： 帽状腱膜

 

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